DIGRESS take03
SPEED SPECTERにとっての本懐とは何か?を考えてみると「何処かへ行く事」「何かを創る事」であるのはコンセプトにも記されている通りだが、もう一つ付け加えるとすれば「その様を見せる事」になるのだろう。
物創りに於いて過程となる部分は、出来上がったカタチを受ける側にとって意味の無い部分だとクリエイターの高蝶は言うが、その意味の無い部分「何処かへ行く旅」や「何かを創る姿」を、つまりはカタチに残らない何かの部分を見せ続ける事、過ぎ去る時間の中で動く“速度”とカタチを持たない存在が“亡霊”の様に意識に訴えかける事が存在意義でもあり、だからこそSPEED SPECTERと言う名の下にイベントは行われてきた。
未だにCOVID-19の影響で行き場を無くした旅の続きが、現在行われている「CASE:DIGRESS」では無い事はタイトルが示す通りではあるものの、SPEED SPECTERの本懐でもある「その様を見せる」部分はライブ配信が継続的に行う事で補完しようとするアクションが最近の高蝶が個人で行うライブ配信からは伺える。
「ANOTHER HEAVEN」のスカルリングを新たに創る様やスカルリングの写実性を実践する様を連日配信する行為は、配信によって創る様を見せる事に高蝶自身がマインドをセットする為でもあるのだろうが、本来であれば旅の道程と日々を見せる為のSS NEWSが、旅に出ていない事によって停止している事への代替行為でもある。
不規則で不定期な、悪く言えば気が向くままにライブでクリエイションの様子が配信される事が良いか悪いかは判らないが、マインドのセットとSPEED SPECTERとしての本懐を続けながらCASE:DIGRESSも3度目の開催が決定した。
「何かを創る」そんな単純で意識に何かを訴えかける為だけの意味の無い時間の結果が、何を生み出すのかを今回も楽しんで頂きたい。
SPEED SPECTER CASE: DIGRESS take03
2020 11.28 21:00~ LIVE STREAMING on HEAT INSTAGRAM
HEAT Instagram:https://www.instagram.com/heat_info
本イベントはインスタグラムのライブ配信を利用して行われます。
ご視聴希望の方はインスタグラムのHEATアカウントをフォローして頂き配信をお楽しみ下さい。
尚、ライブストリーミングの機能上、配信のタイムラグや中断が起こる事をご了承下さい。
「何処かへ行き、何かを創る」 そのシンプルなコンセプトを軸に、クリエイター高蝶智樹が行うライブクリエイションツアー。
Loud Style Design、VANITAS、ANOTHER HEAVENといった自身が携わるブランドのスタイルや技術を用いるだけでなく、インプロヴィゼーションによってクリエイションを行うライブでは、日頃の創作活動では用いられる事の少ない技術や加工法が繰り出される事も多く、単なるライブクリエイションとは一線を画すものとなっている。
2008年のスタートから10年以上を経過し、コンヴェンションやエキシヴィジョンでの展開、対戦形式で行われるクリエイションバトル等、ツアーのコンテンツに多様化を齎しながらも、「何処かへ行き、何かを創る」というシンプルなコンセプトは変わる事無く旅は続いている。