EVENT REPORT: YELLOW CAKE

「これがSPEED SPECTERだ!!」という明確なスタイルをクリエイターの高蝶が打ち出した事は過去にも現在でも無かったと記憶している。“名は体を表す”を地でいく様に一貫しているのは、「何処かへ行き何かを創る」というシンプルなコンセプトとスピードであり、ブランドと言う実体を持たないで如何様にも変化が可能となっているクリエイションの内容だ。

今回の旅に於ける第三幕CASE: ANOTHER HEAVENの幕開けとなった石川県「YELLOW CAKE」でのイベントは、ゲストとしてCAMURO LEATHER PRODUCTIONの村田氏を迎えつつ、アメリカンカルチャーへの造詣も深いオーナーが、スタイルの中での「スカルリングの重要性」というポイントから、ANOTHER HEAVEN流のスカルリングがクリエイションの軸になっていた。

この数年間のSPEED SPECTERではクリエイションへのリクエストは受け付けていなかったが、CASE: Loud Style Designでもそうだった様に新たなフェーズに突入した事で取り組み方も大きく変化している。単純なリクエストをこなすクリエイションではなく、開催場所での打ち合わせによって核となるアイデアをカタチにし、更にブラッシュアップしていく様な流れが組み込まれていて、単発のクリエイションからプロジェクトとして成立させる勝負をしているかに映る。

この日のクリエイションは改めてSPEED SPECTERのスピードを実感させられると同時に、スカルリングへのアプローチがCASE: ANOTHER HEAVENとしてならどうなるか?が存分に発揮されていた。しっかりとしたフェイスを描きながらも何処かファニーで丸みのあるフォルムのスカルリングからは、ANOTHER HEAVENらしさを再確認する為、事前に高蝶がLAの「FAKTORY」でKOMYとロングミーティングを行っている成果が見て取れるが、高蝶は「どんなスタイルの時にも小指にはスカルが存在している着けこなし」そんなヴィジョンを思い浮かべながらANOTHER HEAVENのスカルリングとして制作したという。

連続でスケジュールが決まっているCASE: ANOTHER HEAVENの開幕は、「YELLOW CAKE」で行われる事でその軸の強さを明確にし、この先へと繋がるブランドのヴィジョンを示していた。同時に、ブランドの発展はアクションとスピードに対してのシンパシーが常に不可欠である事を強く感じられるイベントだった。

 

ご紹介をさせて頂いたスカルリングにご興味があるお客様は、

下記の店舗までお問い合わせください。

YELLOW CAKE

石川県加賀市熊坂町ニ7-5

TEL: 0761-75-7476

URL: https://yellowcake.jp

 

SPEED SPECTER The LIBERATOR
CASE: ANOTHER HEAVEN
2018.10.4(Thu)~10.8(Mon)

13:00 START

東京都渋谷区神宮前4-32-4 2F

ライブクリエイションにつきましては10月6日(土曜日) 7日(日曜日)を予定しております

御来場時は外階段を利用し2階迄お越しください

 

2018.10.13(Sat)~10.14(Mon)

11:00-18:00

FAKTORY –BREWERY WALK-

642 Moulton Ave.E-18 Los Angeles,CA90031

http://breweryartwalk.com

「何処かへ行き、何かを創る」 そのシンプルなコンセプトを軸に、クリエイター高蝶智樹が行うライブクリエイションツアー。
Loud Style Design、VANITAS、ANOTHER HEAVENといった自身が携わるブランドのスタイルや技術を用いるだけでなく、インプロヴィゼーションによってクリエイションを行うライブでは、日頃の創作活動では用いられる事の少ない技術や加工法が繰り出される事も多く、単なるライブクリエイションとは一線を画すものとなっている。
2008年のスタートから10年以上を経過し、コンヴェンションやエキシヴィジョンでの展開、対戦形式で行われるクリエイションバトル等、ツアーのコンテンツに多様化を齎しながらも、「何処かへ行き、何かを創る」というシンプルなコンセプトは変わる事無く旅は続いている。