EVENT REPORT: ROYAL FLASH –NAGOYA-

可能性の広がりは時にフィールドを移した際に見えてくるものだ。同じ領域の中でグルグルと走り回ってみても、過去の自分がブラッシュアップされるだけで可能性は広がらない。フィールドを移しながらブラッシュアップをする事で新たな可能性は見えてくる。

ブランドの歴史が長くなるにつれLoud Style Designの新作リリースには長い期間を要する事になっているが、その理由の多くはクリエイションのスピードでは無くフィールドの模索である様に感じる。ブランド自体のツアーに合わせてリリースされていた時期を過ぎ、ファッションウィークに合わせた展示会シーズンでのリリースを経て、定期的なコレクションよりも独自のタイミングでリリースする事を選択して二年余りになるが、クリエイション自体のスピードは全く衰えていない。

ただ、シルバーアクセサリーというフィールド外でのクリエイションでは停滞に近い状況が続いていたのを打ち破ったのが今回のSPEED SPECTERでのツアーであり、スニーカーのカスタムに始まりBACKBONEとのコラボレーション等で新たなスタイルと次のフィールドを定めたと言えよう。そんな新たなフィールドでの次の一手としてLoud Style Designのスタイルには欠かす事の出来ないライダースジャケットとカスタムブーツがROYAL FLASH –NAGOYA-で披露された。

「やりきらないカスタム」という状態でリリースされたファイヤーマンブーツは、ホーウィン社のクロムエクセルレザーとヘアカーフの2タイプを使用し、特徴的なカットが施されたブーツジッパーのジョイントパーツのデザインが“ブランドのらしさ”を表していて、スタッズによって更にカスタムを施す事も可能となっているが、このパーツのみでもリリースされる事になっている。先にリリースされたカスタムスニーカーとは違い、ブーツ本体に対する加工が行われていないのは、よりパーツの特徴性を押し出す為という事なのだろう。

Loud Style Designで過去にリリースされたどのライダースジャケットよりもシンプルなデザインとなった今回のアイテムは、削ぎ落としの美学を体現する物となっていて、各所にセットされたシルバーパーツも統一感を優先し全体的に加工が施されたレザー本体を引き立てるバランスに抑えられている。派手なカスタムは個人の好みに合わせていくらでも行えるのは周知の事実である以上、ブランドとしてはベーシックな一着を用意した感がある。

さて、イベントでのクリエイションだが「プロモーション的な要素を意識した」とクリエイターの高蝶が語る様に、時間を掛けて三段階でフィニッシュまで持っていったバングル一点となったのだが、会場のROYAL FLASH –NAGOYA-が名古屋PARCO内の店舗という事もあってか、Loud Style Designを昔から知る人達にとっては懐かしい“お遊び”も久しぶりに行われる結果となった。

 

名古屋・大阪・福岡と続き、ラストは東京の神宮前店でリリースアイテムの展示が行われる予定の11月のSPEED SPECTER CASE: Loud Style Designだが、まだまだ新たなフィールドでのアイテムがリリースされクリエイションは加速する事だろう。

 

SPEED SPECTER The LIBERATOR
CASE: Loud Style Design

2018.11.8(Thu)-2018.11.13(Tue)
ROYAL FLASH-Umeda-
大阪府大阪市北区茶屋町1-6

TEL 06-6485-3022

ライブクリエイションにつきましては11月10日(土曜日)を予定しております

2018.11.15(Thu)-2018.11.19(Mon)
ROYAL FLASH-Fukuoka-
福岡県福岡市中央区天神2-10-3 VIORO 4F

TEL 092-406-4432

ライブクリエイションにつきましては11月17日(土曜日)を予定しております

2018.11.22(Thu)-2018.11.30(Fri)
ROYAL FLASH-Jingumae-
東京都渋谷区神宮前6-18-8

TEL 03-3498-2973

ROYAL FLASH Site

https://www.royalflash-jp.com

「何処かへ行き、何かを創る」 そのシンプルなコンセプトを軸に、クリエイター高蝶智樹が行うライブクリエイションツアー。
Loud Style Design、VANITAS、ANOTHER HEAVENといった自身が携わるブランドのスタイルや技術を用いるだけでなく、インプロヴィゼーションによってクリエイションを行うライブでは、日頃の創作活動では用いられる事の少ない技術や加工法が繰り出される事も多く、単なるライブクリエイションとは一線を画すものとなっている。
2008年のスタートから10年以上を経過し、コンヴェンションやエキシヴィジョンでの展開、対戦形式で行われるクリエイションバトル等、ツアーのコンテンツに多様化を齎しながらも、「何処かへ行き、何かを創る」というシンプルなコンセプトは変わる事無く旅は続いている。