FAYDE -MOVING OUT-

昨年11月のブランドスタートから今年7月にリリースされた「CRATIVE × MOTION」とのコラボレーションを経て、セカンドコレクションが期待されている「FAYDE」。ファーストコレクションではアイデアを出来る限り具現化させる事に努めた感が強く、ブランドのベーシックな部分を構築する過程である事が伺えた。それ故にバリエーションは豊富であってもデザインの纏め方やアイデアに柔軟性が足りていないと感じた人も少なく無いだろう。得てしてブランドのファーストコレクションには散漫さか凝り固まりが見え隠れするものだ。

ブランドディレクターである小形健文の寡黙で頑固な性格が反映されたファーストコレクションは、その堅実な造形やシンプルな構成が魅力でもあったが、ブランドが持つべきストーリーテリングやブランドカラーが把握し難い一面を持っていた。良く言えばシンプルでユニセックスなデザインが誰にでもフィットする構成。悪く言ってしまえば強烈に惹きつける個性の不足。ブランドとして展開していく為に研鑽を積む必要が大きいのは確かで、成長への課題が多いと言ったところか。そんな成長への一旦かの様に展開されたKOHTA氏による「CRATIVE × MOTION」とのコラボレーションで、アイデアを練り込む場面や柔軟な対応を経たからだろうか?「FAYDE」のセカンドコレクションの一端はアラベスクを多用しながら少数の中で多彩さを見せる構築へシフトしている。9月の中旬にはアパレルブランド「BENNU」との合同展示会が予定されており、コラボレーションアイテムのリリースも決定しているとの事。

「FAYDE」をメインで取り扱うセレクトショップANTIVIRALの閉店に伴い、GARAGE REFUSEにてフルアイテムが並ぶ事になった訳だが、コラボレーションや環境の変化によって動き方にも違いが起こりそうな「FAYDE」が、如何なる進化を遂げていくのかに注目して頂きたい。

 

FAYDE
Instagram:fayde_official

*FAYDEのアイテム取扱いは「ANTIVIRAL」閉店に伴い「GARAGE REFUSE」にてご覧になれます。

GARAGE REFUSE 東京都江東区森下1-11-7 TEL:03-6240-2972

 

 

人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?

新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。