Legio Made 10th Anniversary Event at KOOLOOK

凄いものだなと改めて思う。2000年代初頭から始まったシルバーアクセサリーブランド/クリエイターによるライブメイキングやクリエイションが軸となって行われるイベントが、20年近く経過した現在でも脈々と続いている事やシルバーアクセサリー業界の第五世代になって、海外でもそのイベントが広がっている現実を目の当たりにすると、凄いものだなと改めて思ってしまうのだ。

東京で第五世代の筆頭となっている「HORIKIRI」の面子から「Legio Made」がブランドの10周年展示の一環として行っているイベントが台湾の「KOOLOOK」でも行われ、会場の熱量や楽しんでいるカスタマーを見ていても、90年代の東京で始まったシルバーアクセサリーのブームが形式や流儀を変化させ進化せながらも海外で評価を得ている様子は、90年代当時には考えられもしなかっただろう。

10周年という事もあって歴代の代表作を展示しながら最新作へと至る技術の進化と変容を一覧出来る演出は、ブランドのファンとしては見逃せない展示になっていただろうし、その中で行われるクリエイター小熊氏によるメイキングやカスタムの相談は一際注目を集めていた。

「KOOLOOK」というSHOPスペースと寒色系のライティングによる演出が、「Legio Made」のダークな世界観の東京で観る事の出来るブランドの側面とは一味違う異質さだが、異質さが良い意味での纏まりを齎していて、イベント全体としてはカスタマーやファンをリラックスさせる雰囲気作りも怠っておらず、濁りの無いカタチでイベントを楽しむ空気が会場には流れる。

以前のインタビュー「5th GENERATION’S MOVEMENT」でも語っていた様に、“ゼロ”というコンセプトで10年間の変化と現在の自分を見つめ直して新たなデケイドに向う気構えを見せていたクリエイターの小熊氏だったが、10周年だからと気負いや緊張感よりも馴染んだ雰囲気を漂わせていて、「KOOLOOK」でのイベントは三度目という事もあってか落ち着いた様子でカスタムの相談を受け、談笑しながら現地のカスタマーやファンとイベントを楽しんでいる様子が印象的だった。

カルチャーが発展し進化していくに連れて、言葉や距離の弊害は薄れていく。「Legio Made」が10周年の一環として「KOOLOOK」で行ったイベントには、弊害を無くしシルバーアクセサリーによる表現のカルチャーを楽しむ凄さが存在していた。

Legio Made: http://legiomade.com

KOOLOOK: https://ja-jp.facebook.com/koolook.inc

106 台北市 
敦化南路1段177巷37號

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