THE VALVES MUSIC VIDEO

THE VALVESがREFUSEとのコラボレーションを経てメンバーとしてカメラマンに高蝶智樹を迎えた事で大きく変化したのはやはりミュージックビデオ等の映像作品だろう。2020年末に行われた配信によるライブ映像、このライブ映像は配信プラットフォームとなるYOUTUBEの問題でライブ配信から収録と編集による公開へと変更されたが、カメラマンがバンドメンバーとして存在している事の意義を大きく感じさせるものだった。

バンドが10周年を迎える事により、過去楽曲の再録を現メンバーで行う事によって新たな魅力を吹き込むプロジェクトが進行し、現メンバーでのクリエイションともなれば楽曲の再録に留まらず映像作品が公開される流れに至ったのは必然だろう。

 

JET BLACK

THE VALVESにとってファーストアルバム「FEED BACK CLUB」の幕開けとなった楽曲「JET BLACK」。印象的なギターサウンドから始まるこの曲が、勢いのあるバンドのパフォーマンスをシンプルに映し出した映像と組み合わさる事で、10周年の幕開けと現メンバーによる新たなスタートを示唆している。

etoile

3rdアルバム「ROAR OFF」のエンディングを飾った曲は再録では無く当時のバージョンのまま10周年のプロジェクトとして映像作品を制作。COVID-19による影響で東京都が緊急事態宣言下にある中、都会の中で生きる事の孤独と流れの速さを、個別に撮影したメンバーのパフォーマンスと激しいカットの映像で表現が楽曲の新たな魅力を引き出す。

FU-FU-

ライブでの盛り上がりと演奏の激しさで知られる2ndアルバム「ALBIONTIQUE」からの楽曲は現メンバーによる再録で深みを増したサウンドに仕上がり、短い映像ながらメンバーのクールな佇まいとライティングによってシルエットを強調した描写、ノリを活かしたカメラーワークに流れる様な都会の映像が絡み合った作品。

メンバーとしてカメラマンが在籍するバンドと言うのは滅多に存在しないが、アルバム「REFUSE」がリリースされた頃の映像作品と見比べてみると明らかに遠慮のないカメラワークや演出が見て取れる。過去の楽曲や再録された楽曲の魅力を引き出すだけで無く、バンドメンバーとしてカメラマンが在籍している事によって生み出されるアンサンブルを感じてみて頂きたい。

 

THE VALVES: http://www.thevalves.net/

 

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