MONO ROGUE FILE:005

MONO(モノ)・・・単一、単独による
ROGUE(ローグ)・・・悪党、群れから離れて凶暴な様
MONOLOGUE(モノローグ)・・・独白

クリエイターと聞いた時に、どんなイメージを思い浮かべるだろうか?気難しそう、変わり者、特殊な職業・・・・。現在では幅広い意味で使用されるクリエイターと言うカテゴリーは都合良く使用される事も少なく無いだろうし、何かを制作しているから何となく名乗っている人もいるのだろう。元来は“創造主”を意味する言葉としてのクリエイターは、やはり何かを創り出している者を称するべきだろうし、創り出す其処にはやはり固有のヴィジョンが必要になる。

クリエイターが描き出すヴィジョンはよく“世界観”と言う言葉を用いて評価されるが、世界観は所詮が世界に対する見解や主体的な設定であって、クリエイターにとってのヴィジョンや物創りとは独自の世界を構築する意味である筈だ。いや、現在では“だった”と言うべきか。表現の場をインターネット上に求め、現実的な空間表現や場面構築をしなくなったブランド。アウトソーシングが増え専業的に物創りに勤しむクリエイター。其れは何も悪い事では無いし、世界観を表現するには適しているのかも知れない。しかし、其れで世界を創造し構築する事は出来るのだろうか?

生命の起源から文化や宗教・政治の発展を遡って考えてみても、新たな世界を構築するのは単一の美学に基づいた行為であり、何かに属する為の表現やヴィジョンでは無く独白的である。しかし、その様が他者からすれば凶暴である事もまた事実で、だからこそ美しい。

 

人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?

新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。