MONO ROGUE FILE:003
MONO(モノ)・・・単一、単独による
ROGUE(ローグ)・・・悪党、群れから離れて凶暴な様
MONOLOGUE(モノローグ)・・・独白
モノローグとはその行為自体が意味を持つものであり、示された結果だけに注視していては意図が汲み取り難い事が多い。それでも一般的な独白とは違い、クリエイターであれば優れた結果を示そうとするものだし、どれだけクリエイティビティを解放出来るかを試そうとする。
高蝶智樹が自身の事を語る時に「クリエイター」と称するのは便宜上でしかない。或いは高蝶にとって「クリエイター」の意味合いが他とは一線を画していると思わされる理由は、示されるヴィジョンとそのヴィジョンを映し出すまでの行為にある。そしてそれは、ブランドと言う枠組みを外し単独の表現行為になった際に最も解放されるのであろう。「MONO ROGUE」と言うプロジェクトで示されるのはその一端だ。
自身が創り出したカタチを装わせ演出しヴィジョンとして映し出す。テクノロジーが進化した現在では誰でも単独で行えそうに思えるが、それだけに重要になるのはそのクオリティでありレベルである。シルバーアクセサリーを創る事で「クリエイター」と称したり、ブランドを展開するだけで「クリエイター」と名乗りたいならばそれでも良いのだろう。だが、ヴィジョンを映し出そうとする際に、そしてそれがモノローグであった時に果たして「クリエイター」と名乗っている人達は、どんなクオリティをどのレベルで示せるのだろうか?優位性を誇示するでも無く、ただ問い掛ける様に「MONO ROGUE」ではヴィジョンが映し出されている。
人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?
新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。