GLAM SCALE in SILVER GEEKS 2020 EVENT REPORT
COVID-19によって世界的なパンデミックが起り未だに収束を見せないヒステリックな世界情勢やイベント・外出への懸念。そんな中でHEAT WEBにとっても久々となるイベントの取材は、2020年になってから初めて自分の工房から他県へ遠征して来たと言うGLAM SCALE/リーダー・日山氏。普段から引き籠りがちだと自ら言うリーダーにしても長い巣籠もり期間だった事だろう。
会場となったSILVER GEEKSもメイキングを絡めたイベントを幾度も行ってきているとはいえ、COVID-19による影響でイベントを再び開催し始めたのは最近になってからの事だ。感染予防や対策は万全となっていても現状ではあまり派手にイベントを組むのが難しいのは何処の業界でも同じ事だ。
数点の新作とワンメイクを披露しながらのイベントはオーソドックスとは言っても、イベントを開催するだけでも一苦労な昨今ではブランドやショップの労力は精神的なものも含めて5割増しと言ったところだろうか?それでもキッチリとノベルティーを用意する辺りがリーダー・日山らしいと言うかSILVER GEEKSらしいと言うか、足を運ぶ側にとっても嬉しい限りだとは思う。
イベントの軸となるメイキング自体は工具を最小限に絞ってシンプルな作業内容に従事している感が強かったが、もう一つの軸である新作の方は暴力的なサイジングとボリュームのリングが良くも悪くも一際目を惹いただろう。今迄のGLAM SCALEのデザイン系譜から外れる事は無いが、着けているとトレーニングギアになりそうなぐらいなサイズ感である。
他の新作やワンメイクにしてもGLAM SCALEにとっての目新しさよりも既存のデザインルートを正しく伸ばす意図が伝わり易い。それはノベルティーで用意されたアイテムに関しても同じ事で、ブランドにとっての従来の持ち味を活かす、現在の世界や業界の情勢を鑑みれば“着実に継続させていく事”と言う正しい進行方向に感じられる物が揃っていた。
こんな時代に突入したからこそ、人々が求めてしまうのは以前に存在した“相変わらず”な何かだったりする。GLAM SCALEのリーダー・日山も会場となったSILVER GEEKSにも、そんな相変わらずの良さと安心感が漂っていた。
GLAM SCALE http://glam-scale.com/
取材協力:SILVER GEEKS https://www.stfreak.com/geeks/
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