THE VALVES: EYES WIDE SHUT MV

10月10日にリリースされたTHE VALVESとREFUSEのコラボレーションアルバム「REFUSE」から、新たなミュージックビデオ「EYES WIDE SHUT」が公開された。既に公開されている「LOUD SPEED」「REFUSE」MVでの演奏シーンをメインに描かれた映像とは異なり、曲と詩の持つ世界観を映像によって深く伝えようとする試みは、THE VALVESにとってもバンドとしての新たな側面を導き出す作品になっている。


アルバムがリリースされ、プロモーションを含めた意味での曲や演奏のダイナミズムを伝える役割では無く、ストーリーテリングをしっかりとしたカタチにしていく作業となった背景には、監督・演出・撮影・編集を独りで務めた高蝶のヴィジョンによる所が大きい。

REFUSE20周年のコラボレーションで始まったプロジェクトから、高蝶もバンドメンバーとしてバンド側のプロジェクトに関わっていく事となった経緯は、ボーカル・ギターの鍛冶との対談「RESONANCE 04: TAKESHI KAJI」でも語られているが、より一歩踏み込んでのアクションは、楽曲に強い印象を与える結果となって表れている。

「本当は、鍛冶を海に叩き落としたかった」と、高蝶が後日談で語っている通り、当初のプランとは大きく変更された点も多く、楽曲のフィードバック等に合わせた映像(実際に使用されているのは数秒間なのだが)を撮る為に、LAから350㎞離れた砂漠の先に旅をしたエピソードや、演奏シーン以外でも登場する筈だったギターのJEANやドラムのアキラのシーンが全カットされたエピソード、“彷徨”をテーマにした演出にNGを連発する鍛冶の演技等、プランが変更しても楽しみながら最終的に在るべきカタチになっていくバンドらしいアクションが、この映像作品へと繋がっている。

 

THE VALVES: http://www.thevalves.net/

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