-Legio Made- Exhibition Report
「反」をテーマにしたLegio Madeの展示会が「HORIKIRI」として新たなスタートを切ったギャラリー(HORIKIRI)で6月に行われた。「テーマを決めてはいても、イメージを固定し過ぎないで受け手の解釈をも楽しみたい」と語っていた(5th GENERATION MOVEMENT)クリエイターの小熊氏だが、前回の展示会でもそうだった様に豊富なアイテム展開と、一つのモチーフを深く掘り下げるバリエーションの多さには圧倒されてしまう。
伸びやかな反りが美しさを引き立たせるフォルムと繊細な造形は、モチーフに用いた羽や翼のアイテムから力強さと優雅な“光”を感じさせる。そう、過去にLegio Madeというブランドが固定化されたイメージの様になっていた“闇”の側に反して、光の側のイメージが顕著に感じられるのだ。
勿論、ブランド本来の持ち味を無くしているという意味では無く、持ち味を理解した上で更に一歩先へと押し進めるカタチでイメージに反していく魅力が其処には在ったし、ブランド従来の魅力を損なう事無く、アイテムの組み合わせ方次第で身につける側が持つイメージに添っていく自由度や振り幅も兼ね備えている。
闇の側からスタートして身に着け続ける事によって磨かれて光を増していく造形の魅力から、光の側からスタートして身に着け続ける事によって影を刻んでいく造形の魅力。つまりは身につける為のシルバーアクセサリーとしての造形と、モノそれ自体が持つ造形の美しさのバランスが整合性を獲得していると言う事だ。
整合性が生む新たな楽しみ。それは長く愛着する事によってのみ得られる、アンティーク品の様に大切に使用していく魅力でもあるし、使い馴染む事によって自分の一部にしていくシルバーアクセサリー本来の魅力でもある。「反」というテーマに込められた確かなヴィジョンには、Legio Madeならではのブランドとしての新たな展開が確実に存在していた。
Legio Made: http://legiomade.com
HORIKIRI: http://horikiri.official.jp/
東京都葛飾区堀切2−34−4
人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?
新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
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