RESURRECTION –ONE DAY ONLY SHOP-
11月25日陽射しの心地良い午後、中目黒へと足を運びRESURRECTIONのONE DAY ONLY SHOPを訪れた。古着というジャンルがファッションシーンの中で確かな地位を得てから長い時間が経っているが、2000年代に入ってからは古着をそのまま着用する以外に、マテリアルやベースとして捉えクラッシュ&ビルドによって新たな魅力を引き出す手法が確立され始めた。RESURRECTIONのアイテムは、そうした手法を踏襲する部分もありつつダメージ加工への拘り方がストレートに古着の良さを引き出している。
ダメージ加工の難しさはファブリックによってタッチを変化させ、好みの風合いへと変化させる事にあると思うのだが、古着となるとファブリックの違いだけで無く状態の違いも出てくるので、ベースとなる古着を如何に読み取るか?も重要な課題になってくる。下手な例えになるが、シンプルな料理こそ食材の鮮度や状態を読み取りながら調理していく事で美味さを最大限に引き出せる様に、古着の加工には加工技術の前にベースやマテリアルの特徴と状態に対するリーディング能力が不可欠だ。
独学で加工技術を身に付けたというデザイナー自らが手作業によってクラッシュ&ビルドしていく事で、埋もれていた古着をサルベージし復活させていく。RESURRECTIONのアイテムを手にすると伝わってくるのは、古着を使用する事と加工具合のバランスが“馴染みの良さ”を引き出しながらも、飽きさせない新しさを併せ持った仕上がりになっている点だろう。それは恰も、誰もが体験する様な名も知らぬ誰かのストーリーを、脚色と編集を繰り返しながら紡ぎ新しいストーリーとして一本の映画にしているかの様に、誰かのスタイルに馴染みながら寄り添ってくれる。
RESURRECTION:https://www.resurrection-allhandmade.com/
ONE DAY ONLY SHOP 東京都目黒区上目黒2−8−8 1F
スケジュール:
2018 12/29 12:00~23:00
2019 1/27, 2/24, 3/31, 4/29, 5/26 全日12:00~23:00
人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?
新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。