髑髏ノ調べ SKULL RING -FULL FACE 01-

髑髏が装飾品でモチーフとして扱われてきた歴史は古く、それこそ人類が装飾品を身に着け始めた頃から髑髏をモチーフにした物は存在していたとも言われています。何の象徴として髑髏を身に着けていたか?は民族や地域・時代背景によっても変化しますが、やはり自分達の肉体内部に収まっている存在には何処か惹かれる部分が有るのでしょう。さて、考古学や民俗学のお話は専門家の方々の論文やら著書でも読んで頂くとして、こちらはシルバーアクセサリーに於ける髑髏のお話。シリーズ初となる今回は、ANOTHER HEAVENによるフルフェイスのスカルリング。

ANOTHER HEAVEN – ONE LIFE SKULL RING - AHR-021

意外な事にANOTHER HEAVENでリリースされているフルフェイスタイプのスカルリングは現状でコレのみ。髑髏がメインモチーフとなるブランドにしては奇妙な感じがしてしまいますけど、この“ONE LIFE”をリリースした事によって過去のANOTHER HEAVENのコレクションではラインナップされていた他のフルフェイスタイプは全て廃盤。と、なった事からもブランドとして的を絞り込んだスカルリングなのを思わせますね。

アーティストのKOMYが$1札をモチーフに描き上げた“ONE LIFE”の髑髏をデザインベースにした表情。髑髏に表情なんて言うと可笑しな気がしてきますけど、二次元での表現を三次元へ転換すると表情の豊かさは増していきますので、二次元をそのまま立体化では雰囲気が損なわれてしまうんです。KOMYがANOTHER HEAVENで描くのは、険しい表情よりもキャラクター的な要素が強め。その雰囲気を活かして造形されたスカルリングだけに死よりも生を感じさせます。

フェイスサイジングやボリュームの観点から語らせて頂くと、リング全体の厚みや重さと言ったボリュームには堅牢さが有りますが、フェイスのサイジングバランスで言うとデイリーでの身に着け易さは少しハードルが高くなります。逆に言うならこの一点で片手のリングコーディネートは決め込んでしまえる存在感が頼もしいですし、他のリングと合わせるならリングの厚さなどがバランスの取れたボリュームで合わせて頂きたいですね。なにせ片手のバランスを引っ張るレベルで存在感を持ったスカルリングなので。

トータルのスタイリングにもよりますけど、オーソドックスに着けこなすなら人差し指に。主張を強くするなら中指に。ハズしの要素が欲しいなら親指。他のリングとの合わせ方を考えていくと選択指は人差し指か中指がこのスカルリングの場合はバランスを取り易い。スタイリングの中で最大限にスカルリングの存在感を活かしたいなら他のシルバーアクセサリーは全てオフにして、アパレルも濃紺のチノパンにフーディー足元VANSのスニーカーぐらいのラフさで右手人差し指にこのスカルリング。服装をシンプルにすればする程スカルリングの様にモチーフがはっきりしたボリューミーなアイテムは存在感を増しますが、逆にアパレルの側がバランスの取れた品質や雰囲気を持っていないと身に着けたスカルリングの価値も損なってしまいますのでご注意下さい。

シルバーアクセサリーの中でも特に存在感を持ったモチーフとして一角を担う髑髏。世に数多の髑髏をモチーフにしたシルバーアクセサリーが溢れている中でも、REFUSEで取り扱っているアイテムはどんな存在なのかをこの「髑髏ノ調べ」では丁寧に解析していきたいと思いますので、引き続きお楽しみ下さい。

 

ご紹介をさせて頂いた作品はGARAGE REFUSEにて展示販売をしております。

GARAGE REFUSE 東京都江東区森下1-11-7 TEL:03-6240-2972

 

またONLINE STOREでもご購入が可能となりますので、是非ともご閲覧ください

宜しくお願い申し上げます。

 

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1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
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