RUMBLE -REFUSE STYLE- 011

シルバーアクセサリーに合わせる服を選ぶ時にどうしてもカラーとして“黒”を選択する傾向が強くなるのは、輪郭をハッキリとさせたいと言う潜在的な欲求が含まれるからでもあるが、同時に“黒”が選ぶのに楽なカラーであり安易に自分のコーディネートを決めてくれるからと言う側面もある。

どんなカラーであっても追求すれば難しさや楽しみは奥深いのはファッションやコーディネートに限った事では無いが、好きだからと言う安易さが自分らしさに繋がるとは限らないのもまた事実であり、シルバーアクセサリーと合わせるのに“黒”だけが最も優れているカラーで無いのもまた事実だと思う。

カラーやコーディネートを限定的にしてしまう事は現状の自分に新たな文脈を与えてくれる事にはならないし、現在身に着けている好みのアイテムの可能性を広げてくれる事にもならない。奇抜なカラーや的外れなコーディネートに飛び込む事が正解だとも言えないが、少しづつ他の文脈を取り入れながら新しい可能性を探る事もまたファッションの楽しみ方だと意識して欲しいものだ。

コレクタブルな要素も強いシルバーアクセサリーを身に着ける事は、どうしてもアイテム単体の重力に意識が引き寄せられる傾向にあるのだが、四畳半一間のアパートの部屋にシャンデリアが似合わない様に、重力の強いアイテムには似合うスタイルが必要だし安易さに陥らない工夫やカラーリングがあってこそだ。間違っても、四畳半一間の部屋でも全て真っ黒に塗ってしまえばシャンデリアが映えさせられるから的なスタイルには陥らないで頂きたい。

シルバーアクセサリーを軸にしながら新しい文脈とスタイルを模索するプロジェクト「RUMBLE」。REFUSEで取り扱うブランド・アイテムを組み合わせながら他では目にする事の出来ないスタイリングを提案し、シルバーアクセサリーの可能性を探究するこのプロジェクトでは、REFUSEらしさと物を語り合わせる楽しみを映し出します。

 

RUMBLE-011

ゴシックなテイストとかスカルのシルバーアクセサリーってどうしても“黒”に合わせる印象を持たれちゃってる気がするんですよね。確かにモードな要素が入ったコーディネートや黒服にはハマりが良いですし、一つの様式美みたいになってる部分もあってソレが悪いとは全く思わないんですが、REFUSEでも“黒”がベースになっているスタイルが多いだけに他の要素を組み合わせたスタイリングが見せたくなるものなんです。

とは言っても、いきなり全身真っ白なカラーリングは似合う人がかなり限定的になってしまうので、先ずは一番目立つ感じで淡いカラーを取り入れてみたのが今回のスタイリングになります。こういう時ってシャツはアイテムとしてかなり印象変えてくれますからね。敢えて他は黒にして合わせてみました。

モノトーン系の服ばかりを選んでいると淡いカラーに対して拒否反応でも出るんじゃないか?ってぐらいに苦手意識を持ってる人もいるんですが、逆に1点取り入れてみると印象の違いで新しい可能性を感じ易いものです。ですが、先ずはその1点目が問題ですよね。そんな1点目に安易にグレートーンを選ぶよりもブルー系の淡いカラーを選ぶ事で印象の変化を楽しんでみてはどうでしょうか?

アメカジの文脈ではインディゴブルーは代表的なカラーですが、濃紺になると黒からの脱却には一歩及ばずみたいな雰囲気になりますんで、程良く色落ちしたユーズドのデニムシャツは明るい印象と同時にヴィンテージ感やアンティークのテイストを持ったシルバーアクセサリーとの相性は抜群です。

ANOTHER HEAVENの新たなプロジェクトであるダメージ加工とグラフィックのパッチワークを組み合わせたデニムシャツは、全てワンメイクでの展開ですが、REFUSE既存のアパレルとの組み合わせで魅力を発揮する様に構成されていて、新たなスタイルを提案する為に用意されたと言っても過言では無いでしょう。

SCHAEFFER’S GARMENT HOTELのデニムパンツやTシャツとの組み合わせでも良いですし、Loud Style DesignのスキニーデニムやVANITASのハットとも上手く馴染みます。勿論、ANOTHER HEAVENのワークパンツとも合いますが、他のアイテムとの合わせ方でもう一歩先までスタイリングを進ませたいところですね。

足元には黒一色のブーツやスニーカーよりも少しだけソールに明るいカラーの混じったブーツの方がシャツとのバランスが引き立ちます。もう一つのバランスとしてはウォレットチェーンの着ける位置です。フロントのベルトループにクリップを下げるのがオーソドックスですが、シャツとネックレスのバランスを引き立たせるにはバックやサイドのループから下げる事でウォレットチェーンの主張を変化させる着けこなしも試して頂きたい。

バングルとブレスレットの合わせ方も少しルーズなぐらいがダメージ加工を施したシャツとの相性が良いですし、スカルリングは親指に合わせる事でスカルの横顔の良さも顕著になって正面のインパクトオンリーに偏らない魅力を発揮してくれます。

ハットはやはりダメージ加工が施されている方が全体の印象を上手く纏めてくれて、例えばハットでは無くてキャップを合わせるとしたらネックレスの長さはもう少し短い方がペンダントの位置が締まった印象になりますし、逆に長くしてルーズに構えたいならペンダントのサイズがもう少し小振りな方がこのスタイルには合うんじゃないでしょうか。

右手にアイテムを多く着けているだけにバランスとして左手は小指にリングを1点ぐらいが全体のバランスを取ってくれます。手首周りにレザーブレスをプラスしても良い位ですが、敢えて抑えたアイテム数でガチャガチャさせない事が、淡いカラーを取り込んだコーディネートにゴシックやスカルのシルバーアクセサリーを上手く組み合わせたスタイリングに仕上げてくれます。

上着を羽織らずに外出出来る機会も減ってくる季節になってきましたが、今回のスタイリングに合わせる上着としてはライダースジャケットなんかを選んでみて欲しいですね。ガッチリし過ぎない適度にルーズな着こなしで合わせると、よりシルバーアクセサリーが映える筈です。RUMBLEで提案しているスタイリングを季節に合わせて何かをプラスしたりマイナスしたりで楽しんでみて頂きたいと思います。

 

[STYLING ITEM]

ハット:Vanitas ONE MAKE¥85,000- デニムシャツ:ANOTHER HEAVEN ONE MAKE¥38,000-Tシャツ:SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL¥8,500- デニムパンツ:SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL¥44,000- ブーツ:ANOTHER HEAVEN ¥165,000-

ネックレス:Vanitas VH-206 ¥65,000- 右手親指リング:Vanitas VR-006¥45,000- 右手ブレスレット:ANOTHER HEAVEN AHB-001¥25,000- 右手バングル:Vanitas VBG-007 ¥52,000- 左手小指リング:ANOTHER HEAVEN ¥15,000-  ウォレットチェーン:ANOTHER HEAVEN  AHWC-002¥160,000-

※表示価格は全て税抜き価格となります

 

ご紹介をさせて頂いたアイテムはGALLERY・GARAGE REFUSEそして一部を除きONLINE STOREでのご購入が可能となりますので、ご興味のあるお客様は是非ともご確認ください。

GALLERY REFUSE

東京都江東区森下1-13-11 TEL: 0356001972

GARAGE REFUSE

東京都江東区森下1-11-7 TEL: 0362402972

 

ONLINE STORE

 

1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。

BRAND LIST
GALLERY REFUSE: Loud Style Design, VANITAS, BLACK CROW
GARAGE REFUSE: ANOTHER HEAVEN, 十三, SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL, TNSK, …and more