FAYDE -SEASONAL STYLE-

環境順応能力は生物が生き抜く為の術として備わっている機能とされる。では、生物では無い機器や無機物は環境に対してどう適応させるかと言えば、セッティングやチューニングによって適応させる事となる訳なのだが、それにしても適応可能な範囲がある。これをファッションに照らし合わせて考えてみると、シチュエーションに合わせて変化させるのは身に着ける側のセッティングなりチューニングになる。そしてアイテムに対して望まれるのは身に着ける人への適応力、ありきたりな言葉を選べば振り幅の広さになる。

小形健文がディレクターとして2022年より展開をスタートさせた「FAYDE」は、ユニセックスなデザインとフォルムを重視したラインナップで構成されているのが特徴。シルバージュエリーにありがちな癖の強さを抑えつつも主張を無くさないアイテムが揃う。つまりは、最初から狙いどころの一つに振り幅の広さを想定しての展開だった事はブランドのInstagramで見れる、ファーストコレクションのルックから伝わってくるだろう。メンズとレディースのどちらにも適応するアイテムの良さは、デザイン性に加えてサイジングやボリュームバランスによるもの。メンズ・レディースに対するセッティング、スタイルに対するチューニングが可能だとして、変化する季節に対しての適応力はどうだろうか?まだブランドがスタートを切ったばかりと言う事もあって、実験的に行われる「FAYDE」のスタイルシューティングを少しご覧頂きたい。

TPOなんて言葉が日常で頻繁に使われるようになって久しいが、結局のところは社会の何処に行っても適応能力を問われる場面が出てくると言う事だ。ファッションを楽しもうとする際に必要なのは、自分好みのスタイルに加えて適応能力の高い幾つかのアイテムになってくるだろう。「FAYDE」の持っている振り幅がどんなシチュエーションで活きてくるかを、変化する季節に合わせて楽しんでみては如何だろうか。

 

FAYDE
Instagram:fayde_official

*FAYDEのアイテムは取扱店「ANTIVIRAL」にてご覧になれます。

ANTIVIRAL

東京都江東区森下1-11-8 2F  

03-6770-8256

 

人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?

新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。