Why choose standard? MAD CULT -New collection-
自分達が思うよりも古くから人類には思想を重ね合わせるモチーフやシンボルが存在していて、その多くは自然界から齎された物に人類が勝手な解釈で神秘性や美しさを感じただけに過ぎない。「人類の最も愚かな発明は神である」という言葉は、人が如何に曖昧な思考で成り立っているかを示してもいるが、それと似た感覚を“定番モチーフ”に対する世間的印象にも感じてしまう。
MAD CULTというブランドが創り出す世界観は、シルバーアクセサリーやバイカーでは定番となっているモチーフに、ダークファンタジーの要素が隠し味の様にアクセントを加える事で独自の美学を形成しているが、ブランド全体の構成としてはバイカーのスタンダードを踏襲した部分が大きい。
２０１８年の後半戦へと斬り込むアイテムとしてリリースされたMAD CULTのアイテムもまた、定番のモチーフを用いたラインナップとなっているのだが、如何に“ブランドとしての特色”を出すか？に注力しながら、如何に“定番を斬り崩す”事が出来るか？つまり、定番モチーフに対する世間的印象を変化させる事への挑戦となっている。
ブランドの顔としてスカルモチーフのアイテムが毎シーズンリリースされるのは当然として、フェザーやアラベスクといった定番モチーフを選択した今シーズンは、ヴィンテージテイストへの表現もより一層強くなっている。インスパイアされた美学やアイデアを実験的にカタチにしていこうとする、そんなクリエイションへの欲求を吐き出す際には必ず、ブランドを外から見る側の持つ印象と戦う事になるのだが、MAD CULTは打ち勝つ事が出来るだろうか？
答はいつも創り手自身の納得の中にしか存在しない。例えビジネス的な勝敗が決したとしても、創り続ける事を選択すれば其の生き方が自分にとっての定番となるのだから。
MAD CULT： http://mad-cult.com/
今回紹介させて頂いたMAD CULTのイベントが下記の日程で催されます。是非、ご参加下さい。
12月2日 横浜 HOT ROD CUSTOM SHOW
http://yokohamahotrodcustomshow.com/
12月9日 BLACK BARTS
人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか？
新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。
