ON THE TABLE

テーブル上で繰り広げられる時間。それが仕事でも作業でも食事でも、やがて過ぎ去って消えていく時間の空虚さを何処かに感じながら日々を費やす。「空虚」の意味をブランド名に冠したVANITASによる、ディスプレイによって表現する「机上の空論」ではなく「机上の空虚」。

陽が落ちる頃、テーブルの上に置かれた花の乾きに過ぎた時間の空しさを知る。鈍い輝きの隙間に反射する自分が金属の肌に溶けて、刻まれた傷と装飾が選択と記憶のカタチなのだと斜陽の先に夜を待つ。やがてこのテーブルの上も空虚が満たすだろう。

 

ラテン語で空虚を示す言葉であるVANITASは、生命や存在の儚さ空しさを独自のテクスチャーと様々な加工技術によって表現する事をテーマに、崩れ往く過程や錆びて朽ちる様、其の「今」という瞬間を切り取り「現在」に具現化させる。
ヨーロッパアンティーク調の様式美や、アメリカンヴィンテージの質感を取り入れながら、廃墟美にも通ずるデザインとフィニッシュは、大胆さと繊細さを兼ね備えながらも様々なシーンにフィットし、共に時間を経る毎に「今」を刻んでいきます。