DETRITUS EXPRESSION

REFUSEが世に送り出すブランドではスカルが多く登場するが、ブランドによってスカルというモチーフに対しての解釈やアプローチは異なり、当然ながら表現方法もブランド毎に変化してくる。VANITASにとってのスカルとは大別するとブランドコンセプトに添った教義的な側面と、廃墟等から得る感覚を表現する側面とを併せ持つ。

そうした二つの側面によって生み出されるスカルは、造形としての美しさや細密さを引き立てつつ、様々なテクスチャーによって独特の雰囲気を金属の質感に齎し、他が追随したくなるようなレベルで結実させている。

ブランドのスタート時にリリースされたスカルリングは、生地や紙の様な表情を金属に持たせてみたらどうだろうか?というアイデアから考案されたもので、燻しが施される事で滲む様に特徴的なグラデーション表現へと至っている。

海底から引き上げられたかの様に暗く廃れた雰囲気を表現する為、細かな金属の粒が張り付き錆ているかの如く荒れている表情は、様々な廃墟を巡り時間を過ごす中で掴んだ感覚を金属に与えていき、美術手法のマチエールの様に質感がそのまま表現として活かされた結果だ。

瓦解していく建造物や枯れ果てていく植物、物事の衰退や崩壊に準えてスカルリングというキャンバスに描いていくダメージテクスチャーは、ホラーの様でもあり儚さや空しさと言う感覚に訴えかけてくる表現であり、装身具としてギリギリのところで成立しているバランスだと言わざるを得ない。

ワンアイテムからでもストーリーを感じさせるVANITASの表現に於ける幅の広さの理由を探ろうとすると、特徴的なテクスチャーの多さに目がいきがちになってしまうが、スカルリングという代表的なアイテムを見るだけでも、造形力と表現力に裏打ちされたクリエイティビティが描き出しているのだと解らせてくれる。

 

ラテン語で空虚を示す言葉であるVANITASは、生命や存在の儚さ空しさを独自のテクスチャーと様々な加工技術によって表現する事をテーマに、崩れ往く過程や錆びて朽ちる様、其の「今」という瞬間を切り取り「現在」に具現化させる。
ヨーロッパアンティーク調の様式美や、アメリカンヴィンテージの質感を取り入れながら、廃墟美にも通ずるデザインとフィニッシュは、大胆さと繊細さを兼ね備えながらも様々なシーンにフィットし、共に時間を経る毎に「今」を刻んでいきます。