ON THE TABLE 03

テーブルの上の変化に気が付く事も無く日々は過ぎ去り、緩やかに錆びていく空気に気怠さと憂いだけが混ざり合っていく。やがて過ぎ去って消えていく時間の空虚さを何処かに感じながら日々を費やす。「空虚」の意味をブランド名に冠したVANITASによる、「机上の空論」ではなく「机上の空虚」。

手にした物が崩れる事は無いと信じていても、いつかはカタチを崩し黄昏へと変わっていく。不可逆な時間だけは何に対しても平等であるからこそ崩れ去る刻が同じでない事は知っていた筈なのに、気付かないふりを続けている。テーブルの上で光を反射する金属に温もりを感じられる時間でさえも、このまま甘美な空虚へと沈んでいくのだろう。

 

ラテン語で空虚を示す言葉であるVANITASは、生命や存在の儚さ空しさを独自のテクスチャーと様々な加工技術によって表現する事をテーマに、崩れ往く過程や錆びて朽ちる様、其の「今」という瞬間を切り取り「現在」に具現化させる。
ヨーロッパアンティーク調の様式美や、アメリカンヴィンテージの質感を取り入れながら、廃墟美にも通ずるデザインとフィニッシュは、大胆さと繊細さを兼ね備えながらも様々なシーンにフィットし、共に時間を経る毎に「今」を刻んでいきます。