REACH OUT and TOUCH process

新作を会場毎にリリースし編集していく。言葉にすると簡単だが、実行するとなると難しい命題で行われているVANITASのエキシビジョンツアー「REACH OUT and TOUCH」。既に1周目を終わらせ、諸々の事情もあってワンデイの展示のみになった事で新作のリリースを抑えたGALLEY REFUSEを除いても、新作のリリース数は60アイテムを超える。

当然、リリースと編集と謳っているだけに編集作業によって最終的にはアイテム数は軽減される事となるのだろうが、それにしても。な、数量のリリースとなっている事は間違いが無い。今月末からは2周目となるツアーが名古屋の「PARAGRAPH」を皮切りにスタート。更なるアイテムのリリースを控えている事を鑑みるに、今までは何処かしら流れの中を漂わせている感の強かったVANITASが、10年の年月を経過してブランドとしての根をしっかり張ろうとしている事が伺える。これにはクリエイターである高蝶の、ブランドに対する哲学が大きく影響した結果だろう。

この推察が正しいかどうかは定かではないが、何れにしてもVANITASと言うブランドにとって今までの10年間がまるで、準備期間であったかの様に成長していくスピードを実際に目にし触れてみて頂きたい。

 

TOUR SCHEDULE

2022.9.22(Thu)- 9.30(Fri)

PARAGURAPH 愛知県名古屋市中区大須3-9-26TEL 052-265-7760

 

ラテン語で空虚を示す言葉であるVANITASは、生命や存在の儚さ空しさを独自のテクスチャーと様々な加工技術によって表現する事をテーマに、崩れ往く過程や錆びて朽ちる様、其の「今」という瞬間を切り取り「現在」に具現化させる。
ヨーロッパアンティーク調の様式美や、アメリカンヴィンテージの質感を取り入れながら、廃墟美にも通ずるデザインとフィニッシュは、大胆さと繊細さを兼ね備えながらも様々なシーンにフィットし、共に時間を経る毎に「今」を刻んでいきます。