WELL-BEING ACT:015-01 FAYDE
合意に至らない議題、噛み合わない話、合致しない証言、整合性が無い行動、条件に適合しない能力、、、、。どうやら「合うか合わないか?」の問題は、様々な場面で起こるみたいです。日本でも多様性が声高に叫ばれだしてから(それが良い事なのかはさて置き)10年近く経ってみても、合うか合わないか?の問題は止む事は無いままですね。多様性と言うのなら合う合わない何れにしても許容する事が出来そうなのに何処かしら反発や反感が大きいのは不思議ですよね。
恐らくですが、多様性に於ける許容や容認はルールとして存在させるべきでは無く、マナーとして流布する方が反発は起こらないでしょう。個人にとって合わないものを社会のルールとして縛るより、個人の許容範囲を変化させる事で社会のマナーが変化していく様に促す事のが反発が少なく上手くいきそうなんですが、どうなんでしょうね?個人にとっての合う合わないは好みの問題が大きいですが、社会にとっては別の力が大きく働くものです。
社会に働く大きな力として流行があって、この流行が個人の好みに合うか?合わないか?ファッションやシルバーアクセサリーが好きな方々なら誰しも体感しているかと思います。定番に拘るか流行に乗るか?流行を取り入れつつ逆張りのアイテムを選ぶか?流行り物が自分の定番になっていったり、自分の好みが一周回って流行り出したり。乗るか乗らざるかは別にしても、流行を見る事の良さは知らなかった価値観を知る事と自分の好みを改めて知る事ですよね。それは自分の許容範囲を自覚して広げる事に繋がると思いますので、合う?合わない?の極端な0か100では無く“合わせる範囲”を設ける事を選択肢に入れてみては如何でしょう?
合わせる範囲を設ける。若しくは拡張する事は人と物とが対話する機会を増やすと言い換えても良いでしょう。理解し合えないと思っていた相手でも対話してお互いのコンディションを整えていく事で良好な関係が築けていく様に、身に着けてみる事や着合せてみる事によって人と物とのウェルネスな時間が生まれます。身に着ける楽しさは人と物、物と物が合わさる事によって派生する。その一助になる様に探求しているプロジェクト「WELL-BEING」。好みに合うか合わないかの前に人と物とのウェルネスな関係とは何か?を考えてみて頂ければと思います。
ACT:015-01 FAYDE
スタイリングやコーディネートの重要性を説いておきながら、最近はすっかり掲載が滞っていた「WELL-BEING」となります。誠に申し訳ございません。前回の記事から半年近くが経過しておりますが、この半年近くの間にGARAGE REFUSEで新たに取り扱いがスタートした「FAYDE」のリングをメインに前後編に分けてお送り致します。「FAYDE」の特徴と言えば、主張が強くなり過ぎない造形と輝きを抑えた仕上げ、詰め込み過ぎないデザインと程良いサイジング。REFUSEで取り扱っている他のブランドと比べると大人しさを感じるせいか、着け合わせ方に軽い疑問が浮かぶ方も少なくないのでは?そんな訳でシルバーアクセサリーを身につける際に基本としている方も多いであろうリングにフォーカスして、アイテムの合わせ方によって変化する重ね着けの楽しみをやってみましょう。
重ね着や重ね着けをレイヤードなんて言いますが、上から覆う様に重ねて層になるのがレイヤードで、嵌りが良く積み重ねるのがスタック。この違い、シルバーアクセサリーの着けこなしでは意識しておくと良いんじゃないでしょうか。レイヤードならデザインやカラーが合うか合わないか?スタックならフォルムやボリュームの嵌まりが合うか合わないか?以前もリングの重ね着けのスタックする意識を「WELL-BEING Act:007」にて紹介していますが、今回はデザインがシンプルな「FAYDE」だけに更にスタックは嵌りの良さと言うのが伝わり易いかと思いますので、お楽しみ下さい。
Tシャツにチノパンを合わせたベーシックなコーディネートにシルバーアクセサリーはペンダント、ブレスレット、リングの基本的な三点着け。そこにどうやってリングの重ね着けでコーディネートの厚みを出していくか?と、言うのも基本の三点着けは誰でも嵌りが良いだけに自分のセンスを反映させようとするとアイテム自体の主張が強い物を選ぶ必要が出てきます。シンプルでありながら自分のセンスを反映させた合わせ方。「FAYDE」を用いてコーディネートしていくなら基本の三点着けに加えてリングの重ね着け箇所を設けるのはお勧めです。
Stacking for Index finger
重ね着け箇所を人差し指、シングルで着けるのを小指。この合わせ方でポイントになるのは敢えて人差し指に重ね着けするリングのフォルムを合わせない事。リングとリングの合間に抜けが大きくなる事でデザイン性が強調される良さを味わえます。物と物同士では嵌りの悪さがあっても、合わさった際のバランスは嵌まりが良くなるのは正に物と物を対話させてコンディションを良くするのと同じでしょう。噛み合わないからこそ生まれる独特なリズムの様に、合わせてみたら発揮する効果が重ね着けにはありますよね。
バランスと言う点では小指に着けたリングとのバランス。ブレスレットとのバランスも重要になってきます。人差し指にボリュームが出た分、小指に着けたリングは抑えになって手を全体で見た際の主張箇所は重ね着けした人差し指に。手首までを見るとレイヤードのチェーンブレスレットが動きが大きいのに対して、リングのアンバランス感が組み合わさって緩急のついたコーディネートになっているんではないでしょうか?ペンダントのボリュームが小さくても左手をブランクにしているだけに、右手がセンスを反映させる箇所として活きてきます。
Stacking for Little finger
今度は逆に人差し指にシングルで、小指に重ね着け。スタックは完全に嵌る重ね方では無くリング其々が少し正面からズレる様なバランス。重ね着けは同じデザインのアイテムで行う事によって違った見え方を楽しむ場合と、違ったデザインのアイテムを重ね合わせる事で新たな見え方を楽しむ場合がありますが、この着けこなしは後者になります。先程の人差し指での重ね着けと大きく違うのはリング同士のボリュームを合わせている点ですが、同じデザインのリングで上下から違うデザインのリングを挟む重ね方は並びの面白さがリングの新たな楽しみを生み出していますね。
敢えて小指にリングを3点重ねる事で人差し指のリングとボリュームを合わせ、レイヤードのチェーンブレスレットに対して厚みのあるボトムで支えるコーディネートになります。人差し指のリングがペンダントとデザインを揃えているだけに、シンプルなデザインを重ね合わせた小指の着けこなしが活きてくるんではないでしょうか。重ね着けの楽しみは単体では見れない表情を生み出す事にありますが、リングを3点重ねると更に違った表情を醸し出してくれますので、合わせる範囲を増やしてみると自分のセンスを反映させる楽しみも増していきますよ。
コーディネートにセンスを感じさせてくれるのはシンプルなアイテムを如何に上手く着けこなすか?と、言った事は昔からよく言われていますよね。デザインやモチーフの好みは個人個人で違いますし拘りも人それぞれ。自分に合うか?合わないか?が大きな判断基準になるのは当然ですが、場面に合わせてみたら?空間に合わせてみたら?一緒に過ごす誰かに合わせてみたら?そんな事柄と同じ様に物と物を合わせるのも、自分と物を合わせるのも合わせる範囲を大きくしておいた方がシンプルな物もデコラティブな物もより楽しめると思いますので、試してみて頂ければ幸いです。
[STYLING ITEM]
Stacking for Index finger
人差指リング上:FDR-010 ¥15,000- 人差指リング下:FDR-001 ¥12,000- 小指リング:FDR-008 ¥9,000- ペンダント:FDN-005 ¥18,000- ブレスレット:FDB-005 ¥30,000- Tシャツ:¥3,000-
Stacking for Little finger
人差指リング:FDR-006 ¥22,000- 小指リング上:FDR-009 ¥9,000- 小指リング中:CM-FDR-001 ¥10,000- 小指リング下:FDR-009 ¥9,000- ペンダント:FDN-005 ¥18,000- ブレスレット:FDB-005 ¥30,000- Tシャツ:¥3,000-
※表示価格は全て税抜き価格となります
FAYDE
*FAYDEのアイテム取扱いは「ANTIVIRAL」閉店に伴い「GARAGE REFUSE」にてご覧になれます。
GARAGE REFUSE 東京都江東区森下1-11-7 TEL:03-6240-2972
1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。
BRAND LIST
GALLERY REFUSE: Loud Style Design, VANITAS, BLACK CROW
GARAGE REFUSE: ANOTHER HEAVEN, 十三, SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL, TNSK, …and more