RUMBLE -REFUSE STYLE- 010

“格好の良さ”とは突き詰めれば身の丈に合った様である事を基本軸にしてどれだけの振り幅を展開出来るか?であるし、その振り幅に対して見合った行動をしているか?になるのだろう。

身の丈とは実際の身体のサイズの事でもあるし年齢や社会的立場でも生活圏でもあり、この場合の行動とは生活でもあるし趣味趣向や生き方でもある。要するに自分に合ったスタイルである事が格好良さの第一条件であって、自分の好みだけが格好良さに繋がる訳では無い。自分のスタイルと言う基本軸を持つ事が重要なのではないだろうか?

格好良さやスタイルなどお構い無しで好きな物を身に着け自己満足で終わらせるならそれでも良いが、ソレは自分が好きな物を活かしてやれない失礼な着用でしかない事は覚えておいて頂きたいところだ。

身に着ける喜びや物を所有する楽しさ時に依存的な偏屈さを生んでしまう。つまり本来は“カッコイイ物”として生み出された筈の物を、その依存的な偏屈さが“カッコワルイ物”として周囲に認知させてしまうのはファッションの世界ではアリガチな現象だ。身につける喜びと所有の楽しさを綯い交ぜにしてしまう事でこの現象は頻繁に起る。

ファッション・シルバーアクセサリーの世界では誰もがこうした独善的過ぎる現象に陥りがちだが嗜好が散見されがちなのがファッションの常でもあり、良く言えば個性的だが悪く言えば不格好になってしまう着けこなしを回避する為にも、やはりスタイルを持つ事は重要だし常に自分の振り幅を広げていく探究心を持って物同士が語り合うファッションを楽しみたい。

他では目にする事の出来ないシルバーアクセサリーを軸にして編み出されるスタイリングは、物を語り合わせる様にREFUSEに並ぶ数多くのアイテム同士を組み合わせる。文脈を辿りながら崩し再構築してシルバーアクセサリーの新しいスタイルを探究するスタイリング・プロジェクト「RUMBLE」。

 

RUMBLE-010

Tシャツがメインな時期も終わり、そろそろ何か上着が一枚欲しい季節になってきましたが同時に決め手になる一着を選ぶ楽しさと迷いも生じ易いのがこの季節。バイクに乗らないならライダースジャケットにはまだ早いし、ウィンドブレーカーよりも落ち着いた雰囲気でスタイルを纏め上げたいって時にはやっぱりジャケットです。特にカジュアルにもシックにも合わせ易いとなればブラックデニムのジャケットをお勧めしたい。

以前にも「RUMBL-004」でセットアップの着こなしを紹介していますが、「SCHAFFFER’S GARMENT HOTEL」のブラックデニムジャケットはリジット生地のノリが効いた状態のまま着ればハリのあるジャケットとして楽しめますし、ウォッシュして身体に馴染む状態でも横糸にチャコールを使用しているデニム生地なので、シックな雰囲気を保ったまま着こなしていけます。

アウターをブラックデニムジャケットに決めたらセットアップでボトムスもブラックデニムにしたいところですが、それは基本軸のスタイルとしておいて今回は少しリラックスというか、バチバチに決まってしまうセットアップから少し余裕の有る雰囲気で「ANOTHER HEAVEN」のストレッチチノでチャコールを合わせてのスタイリング。

「SCHAFFER’S GARMENT HOTEL」みたいに強いブラックデニムのジャケットが来ると、ついついボトムスも強いの合わせていきたくなっちゃうじゃないですか?それが男の本能みたいなところもありますしシルバーアクセサリーを合わせていくとハマりが良すぎるんで当然なんですが、1着を楽しむってやっぱり振り幅を持たせて着こなしていく事だと思いますんで、この合わせ方で引き立つ部分を感じて頂きたいです。

当然、チノパンのカラーをブラックにしても合うんですが、チャコールを選んだ事でジャケットの凛々しさがより引き立ちますし、チノパンにワンポイントでプリントされたグラフィックや細部のパーツによるアクセントは効果を増します。これは着けてるシルバーアクセサリーでも同じ事なんですが、アイテムの重ね合わせ方で印象は大きく変化するので、重ね着けでもポイントを絞って余裕の有る着けこなしにしたいところです。

スカルのペンダントを重ね着けした首元ですが、こうした横幅が広がる重ね着けの場合は首元の開きが広いインナーがお薦めです。今回はVネックのロンTにしていますが広めに開いたクルーネックも合いますし、重要なのは生地感が少し薄手の柔らかい物で、タフさよりも着心地の良さを感じさせるタイプの方がジャケットを脱いだ時にボトムスのチノパンとの相性を考慮してもこのスタイルには合いますね。

手首周りはジャケットのカフを開いたまま着こなしたい季節でもありますし少し遊びのあるブレスレットや細身のバングルにシンプルなチェーンブレスレットを重ね着けして楽しみたいですね。ジャケットのカフを開いたまま折り返してラフな印象を持たせるのも良いですし、折り返したカフを逆留めしてセルビッチのラインをアクセントとして見せる着こなしで手首周りの印象が大きく変化しますから今回のスタイリングの中でも試してみて頂きたいポイントでもあります。

指輪はどうしても数多く着けたくなってしまいがちなアイテムなんですが、一歩引いてミドルサイズの物を厳選して着けてみたらどうでしょうか?指輪を重ね着けして幅を持たせる着けこなしも沢山着けてせっかくの物の良さを埋もれさせてしまうより合わせ方で引き立たせた方がスタイルの幅を広げてくれる筈ですし、パンツとの合わせ易さで選んでいるショートサイズのウォレットチェーンとの相性で全体のバランスを良くしてくれるんですよ。

足元はやっぱりブーツですね。しかも編み上げタイプの無骨さがブラックデニムジャケットの持つタフな側面と噛み合ってこのスタイリングを纏め上げてくれます。短靴を選ぶのも悪く無いんですが、このチノパンのパターンを考え合わせるとシャフトが締まってトゥにインパクトのある編み上げタイプのブーツがトータルシルエットを定めてくれるのは間違い無し。もしも短靴を選ぶならウォレットチェーンよりもウォレットハンガーに切り替えて腰回りを軽くしたスタイルをお勧めしますね。

今回でこの「RUMBLE」のプロジェクトも10回目となりましたが如何だったでしょうか?REFUSEで扱うブランドのアイテムを中心に構築されているスタイリングとはいえ、シルバーアクセサリーを軸にするだけでも様々なスタイルが存在し着けこなしや合わせ方で振り幅が大きくなる事を認識して頂けているかと思います。まだまだ提案していきたいスタイリングやアイテムがありますのでシルバーアクセサリーを軸にしたスタイリングを楽しんで下さい。

 

[STYLING ITEM]

デニムジャケット:SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL¥62,000- Vネックシャツ:Loud Style Design¥15,000- ベルト:Loud Style Design¥80,000- チノパンツ:ANOTHER HEAVEN¥16,000- ブーツ:参考商品

ペンダント右:Vanitas VH-102 ¥23,000- ペンダント左:ANOTHER HEAVEN ONE MAKE¥72,000- 左手人差指リング上:Vanitas VR-013 ¥18,000- 左手人差指リング下:ONE MAKE ¥35,000- 左手ブレスレット:Vanitas VB-007 ¥24,000- 左手バングル:Vanitas VBG-002 ¥38,000- 右手ブレスレット:Loud Style Design LDB-101 ¥60,000- 右手薬指リング:Vanitas VR-020 ¥25,000-  ウォレットチェーン:Loud Style Design ONE MAKE¥220,000-

※表示価格は全て税抜き価格となります

 

ご紹介をさせて頂いたアイテムはGALLERY・GARAGE REFUSEそして一部を除きONLINE STOREでのご購入が可能となりますので、ご興味のあるお客様は是非ともご確認ください。

GALLERY REFUSE

東京都江東区森下1-13-11 TEL: 0356001972

GARAGE REFUSE

東京都江東区森下1-11-7 TEL: 0362402972

 

ONLINE STORE

 

1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。

BRAND LIST
GALLERY REFUSE: Loud Style Design, VANITAS, BLACK CROW
GARAGE REFUSE: ANOTHER HEAVEN, 十三, SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL, TNSK, …and more