DIG THE VIEW

前回お伝えした通り、REFUSEの20周年を記念して「THE VALVES」とのコラボレーションが進行している。一介のショップやブランドがお遊びでテーマソングや社歌を設けるのとはまるで意味もレベルも違う、こうしたリアルなコラボレーションによるクリエイティビティは、シルバーアクセサリーどころかファッションの業界に於いても見る事は殆ど無い。コレクションやランウェイの為に作曲を依頼したり、コンピレーションでBGMとしての音源をリリースしたりはファッション業界ならば一時期の流行りがあったが、シルバーアクセサリーの世界では皆無だろう。

シルバーアクセサリー業界に於いてミュージシャンやアーティストとのコラボレーションと言えば、何かしらのアイテムを限定的にシルバーアクセサリーでリリースする事が定番的になっていて、ミュージシャンやアーティストのアイデアをブランド側が具現化するスタイルに留まり(とは言え他にやりようが無いのも事実だが)創作、クリエイションと言うよりは商品開発に近い。今ではその商品開発がよりシステマイズされたかの様にコラボレーションを連発するブランドも多いし、安易な手段の一つになってしまった感は否めない。

過去にはミュージシャンやアーティストとのコラボレーションを何度も経験してきたREFUSE・クリエイターの高蝶からすれば、そんな安易な現状にジレンマを感じない筈が無いだろう、そんな気持ちが現在進行しているコラボレーションへと繋がっている。

「もっとディープに行かなければ、新しい景色は見る事が出来無い」と言う高蝶が、撮影だけでなく今回は編集にも着手し始めた。2018年11月のTHE VALVESのライブ時に撮影した映像を元にレコーディング作業等の風景を差し込み、「90年代ガレージバンドがDIYで残してきた映像作品」というテーマで、敢えて音源には処理を行わず臨場感と疾走感に溢れた荒々しいライブ映像。これまでにもミュージックビデオ等の映像作品には、ディレクション・カメラマン・スタイリング・プロップと様々なカタチで参加してきた高蝶だが、撮影から編集作業までを独りで行ったのは今回が初となる。

そしてもう一本、コラボレーションのリリースに向けてのティザー映像がTHE VALVESのスタジオリハを用いて制作され公開されている。こちらは予告編としてリリースまでの間に新たなパターンが順次公開される予定だ。

「新しい景色の為に深く掘る」尋常ではない時間と労力を要する作業が、このコラボレーションで何を見せてくれるのだろうか?

 

今回の記事に掲載されている映像は解像度を低くして掲載しています。高解像度のバージョンはYOU TUBEのHEATチャンネルで公開しておりますので、チャンネル登録をしてお楽しみ下さい。(YOU TUBE視聴設定 1080p60 HD 推奨)

 

HEAT CHANNEL:  https://www.youtube.com/channel/UC9eDgGwweivMydhiSuJbtBg

 

THE VALVES: http://thevalves.net/pc/index.html

1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。

BRAND LIST
GALLERY REFUSE: Loud Style Design, VANITAS, BLACK CROW
GARAGE REFUSE: ANOTHER HEAVEN, 十三, SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL, TNSK, …and more