XOX 04 –REQUIEM-

XOX – CROSS RING TEN –

2021年にブランドの20周年を控えるLoud Style Designが2019年に20周年を迎えたREFUSEの20周年との空白の1年を繋ぐ「XOX」。2020年3月より2020年12月まで毎月10日にクロスリングをワンアイテムずつリリースし、10本の指それぞれとクロスリングに合わせたスタイリングを行うプロジェクトである。

全ての物事に理由が存在する訳ではないが、原因と過程は存在する。正確に記すならば、全ての物事に原因と理由は存在するかも知れないが今のところ人類には知り得ない場合もあり、多くの場合に過程だけが観測可能だ。とした方が良いだろうか。今という時間は常に未来への原因であり過程であるが理由足り得るか?は本人次第なのが人という生き物であり人生なのだが、時折に人は理由を自分以外の何かに求める。指輪一つ取ってみても、自分がしたいからでは無く何かの記念や誓いにする伝統を見るに、自分以外の何かによって自己を律する理由が人生には必要なのだろうし、その必要性は枷でもあり楽しみでもある。

[ REQUIEM ]

No: LXR-009 Price¥21,000-(+TAX)

多くの国で伝統となっている左手薬指へのリングは、婚約や結婚の誓いとして用いられているが、その伝統的な用いられ方はスタイルやファッションへの妨げに近い現象を起こしがちだ。基本的に10本しか存在しない手の指の中で、1本だけが特別な意味合い、もしくは特別に意識を引っ張ってしまうと、“そうでないなら避けるべき指”になってしまう。

古代では左手薬指の血管は心臓へと直結しているとの謂れから、心をつかみ誓いを強固にする等とも言い伝えられ、今日では一般化した伝統や儀式にもなっている左手薬指へのリングは、どうしても細身で日常の生活に支障が無いデザインやサイジングの物が選ばれる。その事を思えば、重ね付けが可能なデザインやサイジングでクロスリングを制作する事は可能だったのだろうが、「REQUIEM」は伝統や常識に逆らう如く重ね着けには向かない、中心から放射状に広がる正十字を基調としたシャープでミドルボリュームなリングだ。一般的な婚約や結婚の誓いとしてのリングからは程遠い。

こうした点からも「XOX」というプロジェクトが、人体に於ける手指と言う部位とスタイルに拘って進められている事がよく解る。華奢なラインで構成され流麗さと華やかさを全面に押し出したリングは、Loud Style Designの中でも粗野で男臭さに溢れた力強いパターンとは対極に位置しながら、常にブランドのスタイルとして一端を担い続ける様式美が詰まっているが、このデザインを成立させる為のギリギリのボリュームが「XOX」のプロジェクトでは左手薬指を彩る最適解なのだろう。

Loud Style Designというブランドでは、華奢で流麗なデザインとサイジングならばドレッシーで男の色気を演出するスタイルが容易に想像可能だし、ブランドにとって一つのスタンダードとも言えそうなものだが、そうでは無い男の毒気と強さを秘めたスタイリングを見て頂こう。

強さが存在する事で華奢で流麗な美しさが映える。そう言いたげなスタイルは一見の印象に反してアイテム数はシルバーアクセサリーを軸にしたスタイリングにしても最小限に近い。ネックレス、細身のブレスレットに勿論リングは左手薬指のみで、腰回りはウォレットチェーンと純粋なシルバーアクセサリーとしては4アイテムしか使用していない。スタイリングにとって重要なのは着実なアイテム選びである事が如実に表れている。

スタイリングを一つの部屋の様に捉えて構築する事が多いLoud Style Designだが、部屋に軸となる好みのインテリアを最適に配置する事で雰囲気を演出する様に、「REQIEM」を軸として華麗なデザインのペンダントやボリュームの合うブレスレットとウォレットチェーン。全てを最適な位置に最適なバランスとボリュームで配する。ベースとなるスタイルにはカットソーとデニムパンツにラバーソールだけでロカビリーとカフェレーサーの雰囲気を感じさせながらもLoud Style Designのオリジナリティに溢れた構築で男の色気と毒気を漂わせ、右手首にはストールを巻くだけにする事でシルバーアクセサリーの存在感を存分に引き出している。

決まりきった伝統や儀式に対するアンチテーゼなのだろうか、「REQUIEM」と名付けられたリングを軸にしたスタイリングは、結婚とは無縁な男の強さで生きる事、誰かと分かち合う人生の可能性を眠らせるスタイルにも見える。しかし、逆に考えてみれば何時の日か結婚する事で自分の時間やスタイルの半分を眠らせる。つまりこのスタイルに安息を願い左手薬指のリングを着け変える日が来る事を暗示してるとも言えるだろう。

いずれにしても、左手薬指という部位に対して皮肉めいた理由の「REQUIEM」である事は間違い無いだろう。

 

[STYLING ITEM]

ライダースティーシャツ:UT-120¥35,000- スキニーパンツ:UPANTS-011 ¥58,000- ラバーソールブーツ:ONE MAKE ¥100,000- ベルト:ULB-002 ¥90,000-

ネックレス:UN-025¥68,000- 左手薬指リング: LXR-009¥21,000- 左手ブレスレット:UB-019¥75,000- 右手バンテージ:UM-001¥25,000- ウォレットチェーン:UWC-014¥180,000- (全て Loud Style Design)

*表記の金額は全て税別価格となります

ご紹介をさせて頂いたアイテムはGALLERY REFUSEそして一部を除きONLINE STOREでのご購入が可能となりますので、ご興味のあるお客様は是非ともご確認ください。

GALLERY REFUSE

東京都江東区森下1-13-11 TEL: 0356001972

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MOTOR CYCLE、HOT ROD、ROCK N’ ROLL、PUNK、HEAVY METAL、LOUDと称されるカルチャーに共通する美学や哲学。そこに在る言葉では表せない衝動、心を突き動かし続ける真実を掴み取る事で生み出されるプロダクト。
造型物としての美しさを追求し、身に着けた人のスタイルとなるアイテムを自分達の手で製作する事を根幹とし、LOUDなSTYLEをDESIGNする事で創り続けるのは、深く刻まれる生き様や思想と重ね合わせ身に纏う真実。一つの真実が、手にした誰かのストーリーになりスタイルとなる。

Loud Style Designの全ては、銀という素材を直接加工する事で創り出す原型に端を発し、想像を創造へと進化させる技術を研鑽し、装像を送像する為のアイデアを練る事で転がり続けながら、不変のバランスに独自のストーリーを刻み、流れ去って行くデザインでは無く、永く在り続けるデザインを生み出す。