XOX 03 -REFLECT-

XOX – CROSS RING TEN –

2021年にブランドの20周年を控えるLoud Style Designが2019年に20周年を迎えたREFUSEの20周年との空白の1年を繋ぐ「XOX」。2020年3月より2020年12月まで毎月10日にクロスリングをワンアイテムずつリリースし、10本の指それぞれとクロスリングに合わせたスタイリングを行うプロジェクトである。

 

自らを律する要素を外に求める人が殆どである事は、世界的に宗教が繁栄している事を鑑みても確かではあるし、政府や貨幣に基準を求める事からも疑い様が無い。つまり、人は自らの内にでは無く外に自らを律する対象を求めるものだし、それは自然的な思考の働きとも言える。

この自らを律してくれる何かを決定する際、多くの場合に視覚的に捉えた刺激から情報を得て人は対象を決めるものだが、普段我々が目にしているのは光の反射による像であり、重力や空気の密度等の関係でこの像は簡単に歪み、見る側の意識によって一定では無くなるのだが、実体が定かで無い対象を、それでも自分を律する何かとして信じる事が出来るだろうか?

[ REFLECT ]

No: LXR-002 Price¥32,000-(+TAX)

現実を導く指として語られる事の多い右手の人指し指、行動や自立心を象徴するとも言われるが、この指に“歪み”や“揺らぎ”を齎す今回の「REFLECT」を持ってくるところに高蝶のクリエイターとしての“らしさ”が感じられる。「XOX」と言うプロジェクトは“Loud Style Designである事”が制作上のルールになっているが、それは今まで通りのLoud Style Designでなければならないと言う意味では無い。新たな表現方法への試みも含めてLoud Style Designであり続ける事を意味する。

リング自体のサイジングに対してベースとなるボディをギリギリまでの薄さに削ぎ落とし、シンプルにゴシックなデザインのクロスをレイズしたかの様な「REFLECT」だが、全体のバランスに不安を与える様な少しの歪みや、鏡面部分には不穏な存在感を醸し出す為の揺らぎを与えて成形されている。

「REFLECT」は原型の制作時には綺麗に整ったバランスで滑らかな鏡面で創り出されたのだが、「格好が良いだけでツマラナカッタ」という理由と「XOX」のプロジェクトでコンセプチュアルなヴィジョンを描きたいとする高蝶の意向から暫くの間は採用が保留扱いになっていた。他の指に対するリングが原型として仕上っていく中で、物の存在感が何処からやって来るのか?を追求し、今一度の可能性を感じてバランスに歪みやベースに揺らぎを与え、艶かしく仕上げる事で「REFLECT」は完成した。

綺麗に整えられたグラスが並ぶ中で一つの歪なグラスを想像してみると良い。存在感を持つのは歪なグラスの方だろう。Loud Style Designのレギュラーアイテムが高蝶の性格に準える様に日本刀やナイフに形容される鋭さや力強い流麗なラインで構成されているだけに身に着けてみれば「REFLECT」はその存在感を際立たせる。スタイリングによってその存在感を堪能して頂こう。

 

正中線が整ったパーカーとクロスのネックレス。ロングタイプのこのパーカーにはLoud Style Designの持つダークな一面が良く表れているだけに、そのまま準じた着こなしを少し外してみたくなる。フードのON/OFFでも雰囲気は大きく変化するが、ダブルジップの位置を変える事で着こなしは多彩に出来るし、着けているシルバーアクセサリーも見え方が変わってくる。

袖を降ろしてジップを閉じてフードをONにしても、右手人指し指の「REFLECT」は光を歪に反射し存在感を増すし、袖を捲ってブレスレットを見せていても右手人指し指と言う位置に巻き付いた様子を伺わせるサイジングのリングデザインは際立って特異なスタイルの律し方をしてくれる。

トップスのパーカーに対してボトムには重量感を持たせたい。リングを一点のみ装着する事を考えると全体をシンプルに持っていきがちになるし、それが悪いコーディネイトとはならないが、決してヘヴィなボリュームでは無いのに存在感を齎す「REFLECT」に合わせるならボトムのバランスは重くするのがお薦めだ。

クロップドのパンツを合わせ編み上げのブーツを履く事で上下のバランスに程良いハズシの効果が得られるし、腰回りにヘヴィなアイテムを備えておく事で、リング一つの着ける位置と存在感に合わせてパーカーの着こなしによってシンプルな見せ方もヘヴィな見せ方も映し出す事が可能だ。

現実が歪んでいるか否かは現実に触れてみなければ判らない。歪んだ金属が反射する光が、自己を律してくれるかどうかは身に着けたその指から伝わる筈だ。現実を導くその指に歪な輝きと包み込む様な存在感を。傷が付き歪みが増す毎に現実は刻まれ映し出されていく。

 

[STYLING ITEM]

ロングパーカー:UPK-008¥72,000- タンクトップ:UTT-003 ¥7,500- クロップドパンツ:UPANTS-008 ¥35,000- ロガーブーツ:ULBT-008 ¥200,000- ベルト:ULB-001 ¥80,000-

ネックレス:ONE MAKE 時価 右手人差指リング: LXR-002¥32,000- 右手レザーブレスレット:UGLB-001¥42,000- 左手ブレスレット:LDB-105¥90,000- ウォレットチェーン:ONE MAKE 時価 レザーキーチェーン:UGLK-002¥75,000- (全て Loud Style Design)

*表記の金額は全て税別価格となります

ご紹介をさせて頂いたアイテムはGALLERY REFUSEそして一部を除きONLINE STOREでのご購入が可能となりますので、ご興味のあるお客様は是非ともご確認ください。

GALLERY REFUSE

東京都江東区森下1-13-11 TEL: 0356001972

ONLINE STORE

MOTOR CYCLE、HOT ROD、ROCK N’ ROLL、PUNK、HEAVY METAL、LOUDと称されるカルチャーに共通する美学や哲学。そこに在る言葉では表せない衝動、心を突き動かし続ける真実を掴み取る事で生み出されるプロダクト。
造型物としての美しさを追求し、身に着けた人のスタイルとなるアイテムを自分達の手で製作する事を根幹とし、LOUDなSTYLEをDESIGNする事で創り続けるのは、深く刻まれる生き様や思想と重ね合わせ身に纏う真実。一つの真実が、手にした誰かのストーリーになりスタイルとなる。

Loud Style Designの全ては、銀という素材を直接加工する事で創り出す原型に端を発し、想像を創造へと進化させる技術を研鑽し、装像を送像する為のアイデアを練る事で転がり続けながら、不変のバランスに独自のストーリーを刻み、流れ去って行くデザインでは無く、永く在り続けるデザインを生み出す。