MONO ROGUE FILE:004

MONO(モノ)・・・単一、単独による
ROGUE(ローグ)・・・悪党、群れから離れて凶暴な様
MONOLOGUE(モノローグ)・・・独白

クリエイティビティは常に試される。受け取る側、評価したがる側、そうした対象を想定してもだが、何よりも創り手本人が自身のクリエイティビティを試し続けなければならない。

必要と不必要の判断。その速度と範囲の狭め方が無駄を省いた合理的と呼ばれる選択になる。時にクリエイティビティを発揮する際にも合理性が求められるが、その合理性には数多くの無駄が存在してこそだし、無駄に必要性を生み出すのもまたクリエイションが持つ力だろう。しかし、世界の情勢や個人の事情が変化すれば創り手自身も無駄を省き合理性を求める。

クリエイターとしての高蝶智樹が単独で行うプロジェクト「MONO ROUGUE」は合理性の無い不必要な内容でしかない。無駄と断じてしまえばそれだけの事だ。ブランドを展開している立場であれば表現する行為はセールスやプロモーションとして結果に繋がらなければならないし、レベルを測るよりもランクを上げる行為を優先させるのがセオリーで、試すは不必要になるだろう。では、何故?という疑問に対する回答は映し出されたヴィジョンに求めるしかない。本来、表現や創作とはそうあるべきだし、純粋なクリエイティビティの発揮は無駄と不合理なものなのだから。

 

人が動き続けるのに睡眠と食事が必要である様に、毎日の暮らしを行うには住居が必要になる。しかし、それだけで目紛しい世の中をタフに生きていけるだろうか?

新しい何かを見つける為の刺激や、自分らしくある為のスタイル。何か行動を起こす為には心に響く燃料が必要だ。音楽やアート、嗜好品やファッション、誰かとの時間やスポーツ。そして、旅とクリエイティブ。
物を創るという行動、その為に必要とされる刺激を表現する事で、誰かが行動する為の燃料になる様に、クリエイティブの現場をフォーカスし、そこに携わる様々な事象や場所・人達を幅広くお伝えしていきます。