SIDE EFFECTS Story:1

大雑把な物言いになってしまうのかも知れないが、クリエイターと名乗るのに必要なのは何になるだろうか?例えば料理人、コックにせよシェフにしても年間休日が90日だとしたら1年間で275日は料理に従事しているだろう。クリエイターと名乗っている、若しくは呼ばれている人達は年間で何日ぐらいクリエイトに従事しているのだろうか?どれだけの作品を生み出したらクリエイターなのだろうか?

勿論、作品数や日数でクリエイターを語るのはナンセンスな話だ。映画等に従事するクリエイターであれば1つの作品の完成に数年掛かる事もある。逆にクリエイターと名乗ってクダラナイ話をしているだけの動画を毎日配信している人達もいる。リリースされる作品数と従事している日数や時間、クオリティやレベルは必ずしも比例しないし、クリエイターと名乗るのに作品数や時間は関係無いというのが大雑把な答だろうか。

答が大雑把であるか否かは兎も角として、クリエイトに従事している時間が少なければクリエイターと名乗るに足らないとする考え方もある。ANOTHER HEAVENの日本に於けるディレクターを務める高蝶が、そういったタイプのクリエイターである事が明白なのは今回行われたエキシビジョン「SIDE EFFECTS」でのリリース数とアイテムバリエーションからもよく判る。

27アイテムと聞くと1回の展示会でのリリース数としては多い方ではないだろう。しかし、その内の8割以上の原型を制作した期間が2週間に満たない日数でとなると、スピードとしてはかなりのハイペースだし、アイテム数に対して必要な原型数は同数では無く(使い回しによって同数以下の場合もあるが)倍以上になる事が常だ。そう考えると、相変わらずと言うべきか制作に於ける時間密度の濃さが如実になったアイテム数が高蝶の異質さを物語る。

昨年行われた「5 Significant Pieces」によってメインどころのモチーフピースが決まっている事もあり、昨年内のリリースから漏れたアイテムを取り纏めてのリリースを予定していた筈の「SIDE EFFECTS」。それが如何にして全く新たなアプローチで行われる事になったのか?その理由として開催期間の延期によるフラストレーションが大きかった事は前回の記事「SIDE EFFECTS Story:0」でもお伝えした通りだが、もう一つの大きな理由は“クリエイターとしての信条”になるのだろう。

その信条が、ANOTHER HEAVENにどう影響し作用したのかの物語は次回に続けさせて頂く事にしよう。取り急ぎエキシビジョンが終わっての報告として、「SIDE EFFECTS」でリリースされたアイテム達が「5 Significant Pieces」が行われた事によって副次的に生み出された事。そして、副次的でありながら5つのモチーフを確実に拡張させるラインナップであった事をお伝えしておく。

 

ANOTHER HEAVEN 「SIDE EFFECTS」

ご紹介させて頂いているANOTHER HEAVENの新作は、GARAGE REFUSE店頭並びにHEAT ONLINE STOREにて6月のリリースを予定しております。

又、一部のアイテムに限りですがGARAGE REFUSEにてサンプルをご覧頂けますので、興味のある方はお問い合わせ下さい。

 

GARAGE REFUSE

東京都江東区森下1-11-7 TEL: 0362402972

 

多才なグラフィックで数多くのアートピースを生み出し、スケートデッキやアパレル、タトゥーにもその才能を如何無く発揮しているLA在住のアーティスト・KOMY。
スカルやクロスボーンをメインモチーフとしながら、LAのカルチャーをKOMY独自のスタイルでブラッシュアップさせたデザインのANOTHER HEAVENは、LAのスタジオFAKTORYを軸に活動し、アーティストとしてのKOMYの拘りがデザインだけでなく、製作過程にもストーリーとして込められたブランド。
また、ヴィンテージテイストな仕上げを施したジュエリーも、一点一点手作業によって仕上げる事でタッチを調整し、ヴィンテージテイストの中でも色濃く浮かび上がるANOTHER HEAVENの世界観を表現している。