WELL-BEING ACT:010 Loud Style Design

「望まない隣人」って、住居でも会社でも学校でも何処でも起こり得る問題だとは思いますけど、問題があっても選べない事の方が多いのが辛いところ。実社会生活に於けるウェルネスは隣人に左右されてしまう事も少なく無いかと。会社とかでもそうですよね?望まない上司や同僚。先輩だとか後輩との確執は会社だけでなく学校なんかでも多く見聞きする物です。

しかし、自分の持ち物。自分の保有する空間だったりするならば話は変わってきますし、特に自分が好んで身に着ける物であれば何を隣り合わせるか?を選べる訳ですから、身に着ける事による「WELL-BEING」は自分で決めていける筈です。

では先ず物と物、アイテムを隣り合わせた際の「WELL-BEING」な関係性とは何かを考えていかないとなりません。その答を簡単に述べるなら“大きさと距離”になります。勿論、デザインやモチーフに加えてカラーもアイテム同士の相性には重要ですが、基本となるのはアイテム夫々の大きさとアイテム同士を備える際の距離ですね。つまりは大きさはサイズやボリュームですから、それによってアイテム同士の適切な距離は変化する訳です。

ブランドやアイテムカテゴリー・ボディパーツ毎に基本や応用となる着けこなしを紹介し、身に着ける楽しみに必要なコーディネートやスタイリングの提案をしながら、人と物が満足出来るコンディションを探究するプロジェクト「WELL-BEING」。今回は、シルバーアクセサリーを楽しむのに基本とする人も多い、リングについて探究していきたいと思います。

Act:0010 Loud Style Design  Ring 01

見る角度によって捉え方は変化するものの、身に着けていてアイテム同士が横並びの状態になり、隣り合わせる率が高いシルバーアクセサリーはリングでしょう。そんなリング達を同じ右手の中で着け合わせた際の相性を調べる為に幾つかのサイズとボリュームのバリエーションでご覧頂きたいかと。其の為に、なんですけど・・・。最初にお詫び申し上げておきたいのが、残念ながら幾つかのバリエーションしか提案する事が出来ません。

以前にもこの「WELL-BEING」プロジェクトで“スカルリングの着け方”を提案しておりますが、何せリングを着けるバリエーションは指の数とサイズとボリュームを考えると多くなり過ぎるんです。そんな訳で、只でさえ前置きと本文のどちらも長くなってしまうのが毎回な「WELL-BEING」ですから、今回は右手に対してサイズとボリュームを絞っての紹介といかせて頂きますね。

先ずは今回の前提条件、左手首にバングルと左手小指にはミドルボリュームのスネークリング。右手首にはボリュームもデザインも存在感の大きなブレスレット。シルバーアクセサリー好きならデイリーで楽しむのに丁度良いバランスですね。そして、今回のメインとなる右手には小指に細身(と、言ってもミドルサイズに近い感じですが)のリングを備えるところから始めていきましょう。

単純な話で片手の中でアイテム同士の距離と言えば、リングをどの指とどの指に着けるのか?だけ。小指に細身のリングを着けた場合に距離が開けば開く程にもう一つのリングはサイズもボリュームも大きい方が相性が良い。と言うか、今回は相性を確認しつつお勧めしておきたい着けこなしだと思って下さい。

 

LGR-018 for Index finger

縦幅が大きくリングボリュームも有るタイプのリングは、やはり人指し指や中指が合う。特に人指し指に合う理由は指の長さ。では無くて、手の中で指と指の開きが一番大きいのは親指と人指し指の間である事。この間の空きに対して金属が備えられる際に際立ち易い事と、空きとのバランスが人指し指に縦幅が大きくボリュームの有るリングの相性の良さを齎します。駐車場が大きくて庭も広かったらサイズの大きな車を停めててもバランスが良いでしょ?其れと同じ事です。

さて、では小指に着けたリングとのバランスで言うと、ここで右手では無く左手小指に着けたリングが効いてきます。と言うのも、右手内だけのバランスで考えると少し人指し指のリングが大き過ぎるとも思えますね。しかし、左手の小指にミドルサイズ以上のリングを着けていると両手でバランスが取れるんです。この辺のバランス感覚には勿論、個人の好みがありますし反映させてこそではありますけど、基本的にバランスがどう取れているか?は押さえておきたいですね。

 

LGR-002 for Middle finger

中指に着けるリングを選ぶ時はブレスレットやバングル等の手首周りのアイテムとの相性も考えたいですよね?今回はリング同士の相性ではありますけど、距離が近いだけに手首周りも考慮しない訳にはいきません。中指は手の中で正中線となり最も長い指になりますから正中線を意識するかしないか?でバランスの取り方は変化しますけど、これはデザインに依る部分が大きいでしょう。今回の考察ではクロスデザインのリングをアクターとしてますので、必然的に正中線を意識していきましょう。

ブレスレットのボリュームに対してリングは縦幅もありボリュームも充分。ここで小指に着けたリングとのバランスを見てみるとリング同士の距離感もサイズバランスも最適に思えます。こうしたバランスの良さは距離とサイジングに加えて、正中線を意識する事で選んだデザインの力が大きいです。正中線を綺麗に揃えていると小指に着けたリングは助演の役割を上手く果たしてくれますしね。

 

LGR-001 for Ring finger

並びの良さって人と人でもそうですし、建物の並びなんかを眺めてても感じるものではないでしょうか?同じ様に並びでのバランスが隣り合わせで最も気になるシルバーアクセサリーと言えばリング。特に指に長さが無く細くなる薬指と小指の並びは手にとって端へと向かう流れですから並びを綺麗に収めたくなるのかも知れません。そう考えると薬指に着けたこのクロスリングのサイズとボリュームは小指に対して少し大きいですね。ブレスレットのボリュームがあるので右手全体で見てみるとギリギリでバランスは取れてるというところでしょうか。

並びの良さが充分に発揮出来ていない原因は、薬指のリング縦幅が小指に着けたリングの縦幅より2倍以上の大きさである事。そして薬指のリングがデザイン的にボリュームが大きい事ですね。バランスが悪いとまではいきませんが、薬指のリングを活かそうと思うなら小指のリングが無い方がブレスレットや左手小指のリングとの相性も良くなると思いますね。

 

3バリエーションご覧になって頂いたところで違いを判り易くする為に今一度、写真を一挙に並べて見てみましょう。

 

LGR-018 for Index finger

 

LGR-002 for Middle finger

 

LGR-001 for Ring finger

 

自分の好みで手に入れたアイテム同士でも、並べてみたら相性が良く無い。そんな事も少なく無いんじゃないでしょうか?アイテム単体で見た魅力って、相性とか考えなくさせちゃうぐらいの時もありますから。置き場所も考えずに買ってしまうバイクとか、スペース無視してでも欲しくなっちゃう家具とか。でも、デザインや見た目の魅力ばかりを重要視してしまうと肝心な着けるスペースと着け合わせの相性を忘れてしまう。そんな事が無くウェルネスなファッションやシルバーアクセサリーの楽しみ方の一助として今回の「WELL-BEING」も楽しんで頂けたなら幸いですが、お察しの通りリングの並びによる相性の考察は次回へと続きます。

今回のPart:1ではクロスリングをメインアクター小指にサブとしてリングを備える前提としてリング同士の並びによる相性の良し悪しを、いつもの「WELL-BEING」に比べるとサクッと紹介してきました。「何でサクッとなの?」って、Part:2が待ち構えているからです。Part:2では小指にリングを備える前提はそのままに更にデザインに拘らずバランス重視でリングのサイズと距離による着けこなしの妙を紹介していきたいと思いますので、お楽しみに。

 

[STYLING ITEM]

ネックレス:UN-007 ¥48,000- 右手ブレスレット:UB-014 ¥150,000- 右手小指リング:UR-032 ¥18,000-左手バングル:UBG-006 ¥42,000- 右手小指リング:UR-035 ¥40,000-

右手リング:LGR-018 ¥58,000- LGR-002¥32,000- LGR-001¥35,000-

(全てLoud Style Design)

*リングは着用順の表記となり、表記の金額は全て税別価格となります。

ハット:VANITAS ONE MAKE ¥80,000-  オールインワン:ANOTHER HEAVEN ¥38,000-

ご紹介をさせて頂いた作品はGALLERY REFUSEにて展示販売をしております。

作品を手に取り、ご試着が可能となりますので、ご興味があるお客様はぜひともご来店ください。

GALLERY REFUSE 東京都江東区森下1-13-11 TEL:03-5600-1972

またONLINE STOREでもご購入が可能となりますので、是非ともご閲覧ください

宜しくお願い申し上げます。

ONLINE STORE

 

 

1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。

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