WELL-BEING Act:003 ANOTHER HEAVEN

気に入ったデザインを見つけると欲しくなるのは当然の衝動。手に入れたら使って楽しみたくなるのもまた当然ですが、実際に使ってみて着けていて収まりが良く無い、使い勝手や着け心地が身体とのコンディションが悪いのは誰でも勘弁して欲しいところでしょう。特にアパレルやシルバーアクセサリーは組み合わせによるハマり具合の良さ着けてみての満足感が重要です。シルバーアクセサリーを身に着ける時にアイテム同士が共鳴して生み出すコンディションは、着けている人だけが感じる満足を与えてくれるものです。そんなコンディションの良さをブランドやライン、ボディパーツやアイテムカテゴリー毎に紹介していくREFUSEスタイルのプロジェクト「WELL-BEING」。

Act:002 ANOTHER HEAVEN  Wallet Chain & Key Holder

自分の好きなスタイルやブランドがあっても、時代性とかその時の気分でコーディネイトを変えてみたくならない人はいないでしょう。TPOなんて言葉が囁かれる様になってから30年近くが経過して、ファッションやシルバーアクセサリーが好きな字と立ちにとっては、時と場所を選ばずな無難さを持ったアイテムよりも、時と場所に合わせてアイテムをセレクトしながら楽しむ方が正解と言ったところでしょうか。

今回はそんな中でも少しコアな部分でありシルバーアクセサリー好きの人でも中々アイテムや着けこなしを変化させないウォレットチェーンとキーホルダーをメインに取り上げて、長さや着けこなしによって印象も楽しみ方も大きく変化するWELL-BEINGな付き合い方をご紹介したいと思います。

ウォレットチェーンは昨今の清潔感流行りの中では“チャラい”とか揶揄される傾向もあるんですが、其れは結局のところコーディネイトとのWELL-BEINGな関係が築けてないからかと。要するに、細っこいチェーンとか逆にゴツ過ぎるバランスで微妙な長さとサイズ感で装飾が妙に派手で服装とも合ってなくて単純にブラ下げてるだけだったら、そりゃあ“チャラい”とか“ダサイ”とか時代性とか流行りに関係無く揶揄されますわ。ウォレットチェーンに限らずファッション全般でそんな着けこなし方には気を付けたいものです。

デザイン・バランス・ボリューム・サイジングは何にしても着けこなす上での大事な条件ですが、ウォレットチェーンの場合は基本的に腰回りに身に着けますから、着ける位置が重要になってくると言う事をチェーン部分がシンプルなだけに違いが解り易いANOTHER HEAVENのウォレットチェーンを使って見て頂きましょう。

 

先ずは最もスタンダードなチェーンの長さと着け方で、着ける位置もフロントからバックに流れてのカテナリー曲線を綺麗に描いてくれる、ウォレットチェーンと言ったらこの着けこなしと長さのバランスを想像する人も多いんじゃないでしょうか?

少し着丈の長い服と合わせた場合にこの着けこなしは、デザイン的に意匠が最も際立つクリップパーツを隠す事になりますが重要なのはチェーンのボリュームです。抜け感がありつつボリュームも保ったこのチェーンこの着けこなしの場合は、クリップ部分の意匠は自分にとってだけの楽しみや満足でチェーン部分は与える印象とコーディネイトでの相性を重要視するのがお勧めです。

今回は敢えてウォレットチェーンやキーホルダー以外のアイテムを統一して着こなしだけを少し変化させていますが、このタイプのウォレットチェーンは汎用性も高いのに、しっかりと腰回りにアクセントとして存在感を示してくれますし満足感は充分過ぎる程でしょう。

 

ウォレットチェーンを身に着ける際に必ずと言っていい程に出てくる問題の一つはベルトループの位置とウォレットチェーンの長さの相性がありますよね。特にベルトループに掛けるクリップのタイプやフックタイプの場合は計らずも位置が決められてしまうんですが、そんな場合にはレザーのキーフォブとのコンビネーション。

この着けこなし方だとロングな着丈のトップスやシャツを羽織らないならば必然的にウォレットチェーンの全貌が見えますし、フロントからバックと言うより少しサイドからのカテナリー曲線を描く様になりウォレットチェーンの印象は強くなります。

この際に気を付けたいのが羽織っているトップスのサイジングやフロントジップやボタンの開閉具合ですね。レザーのキーフォブは便利なんですが、その分だけ腰回りにボリュームが出ますのでトップスがタイトでロングだと不格好な膨らみが腰回りに生じてしまいますし、アクションに対しても邪魔に感じてしまいがちです。腰回りのボリュームとトップスのサイジングは上手く組み合わせてコーディネイトを楽しんで下さい。

 

さて、ウォレットチェーンを身につける際に生じるもう一つの問題があるんですが、この着けこなしはその問題を解消したい時にお勧めです。その問題と言うのがパンツのポケット口とウォレットチェーンの長さ問題ですね。今回着用している様なタイプのポケットですと、ショートサイズのウォレットチェーンの場合はポケットに手を入れ難い事になってしまいます。そんな場合はサイドからバックに位置するベルトループへの着用が良いんじゃないでしょうか?

この着けこなしの場合はキューバンチェーンタイプや喜平チェーンのタイプよりも縦長のピースを繋いだチェーンの方が綺麗に収まります。フロントで主張する着けこなし方も良いんですが、腰に着けると言うよりも腰から下げると言い表したくなる位置とバランスが、フロントからの着けこなしよりもラフに見える分だけタフな印象を与えてくれるのは面白いところですね。

こうした見え方や印象もチェーンのボリュームとデザインによって大きく変化しますので、この着けこなし方の場合は少し細目のチェーンであっても違った魅力やスタイルを彩るアクセントとして活躍してくれるんです。いつものウォレットチェーンの着け位置を変化させて楽しんでみて下さい。

 

次はウォレットチェーンから離れてキーホルダーへと参りましょう。キーホルダー選びは何と言ってもキーを付けてのサイズ感で決めて頂きたい。キーホルダーだけを身に着ける人もいるかもしれませんが、基本的にはキーを付ける事を想定して構成されるアイテムですから御自分がお持ちのキーのサイズや個数を想定するのが第一です。

このウォレットハンガーとしてキーホルダーを使用する着けこなしはスタイリング企画RUMBLEの方でも何回か行っていますが、鉄板の着けこなしに飽きたらチャレンジしてみて頂きたいのがこの着けこなしですし、特に夏場なんかはバックスタイルのアクセントとして魅力を発揮してくれる事は間違い無し。

着けこなす際にバランスとして重要なのは、キーホルダーのサイズに対してウォレットのサイズ感とバックポケットの深さになりますね。バックポケットが深過ぎてウォレット小さいと、ウォレットが深く入り過ぎてキーホルダーが浮いちゃいますし、浅過ぎてウォレットが大きいとキーホルダーがアクションの邪魔になりますので、バランスには注意して試してみて下さい。

 

フロントにクリップタイプのキーホルダーをシンプルに着けてキーを下げる。鉄板中の鉄板な着けこなし方ですね。でもコレもキーホルダー自体にしっかりしたボリュームとバランスが存在しているから成り立つ着けこなしになってくるかと思います。フロントで印象を強く持たせたいなら其処に合うアイテムを持ってこないと駄目だと言う事。

キーホルダーをどう着けこなしたいか?にも関わってくるんですけど、スタイリングやコーディネイトとして着けこなしたいならパンツやトップストの相性を考えてキーホルダーのタイプを選ぶべきですし、実用性一択で選ぶならフロントで着けるよりもサイドのベルトループに下げた方がアクションの邪魔になりません。

キーホルダーと言っても身に着けるとなると様々な選択肢がありますが、実用性も考えつつスタイリングやコーディネイトを想定して着ける位置を決めていくと、デザインやボリュームが重要になってきますね。フロントのベルトループで着けこなす際にはそんな事も考えて着けてみては如何でしょうか?

 

ベルトを装着するなら一つ持っておいたらどうでしょう。と、言いたくなるのがレザーのキーフォブではないでしょうかね。先述した通りに腰回りにボリューム出てしまう点はあるものの、スタイリングでの使い勝手の良さや実用性の高さを考えると、やっぱり一つは欲しくなりますね。

単品で腰回りに着けてキーが下がっている状態だと気になるのは、合わせるトップスに対しては主張が無さ過ぎる点と、着脱がクリップやフックタイプのキーホルダーに比べて少し面倒だと言う点でしょうか。確かに日常的に使用するキーを下げるには少し着脱の煩わしさを感じてしまうかもしれません。

しかし、着けこなしに関してもフロント、バック、サイドと腰回りで位置を選び易いのもあってコーディネイトのアクセントとして役立ちますし、ウォレットチェーンやキーとの合わせもサイズ感さえ間違えなければ相性良しですからね。試してみる事を強くお勧めします。

 

さて、如何だったでしょうか今回の「WELL-BEING」。ウォレットチェーンの発祥って諸説あるんですけど(サーベルチェーンが元だとか、懐中時計用のチェーンが発祥だとか)、その中でも一般的かつ現代的なのはアメリカントラック野郎の着けてる“トラッカーウォレット”になるかと思うんです。

ANOTHER HEAVENのウォレットチェーンは特にその発祥の部分・スタイルを意識してキーフォブとの合わせやチェーンのシンプルさを推していますし、時代性や流行りとは一線を画す着けこなしを提案し続けていますので是非ともウォレットチェーンやキーホルダーとのWELL-BEINGな関係を築いて頂きたいですね。まだまだ紹介し切れていない着けこなしも有ったんですが、それはまたの機会に紹介したいと思いますのでお楽しみに。

 

[STYLING ITEM]

ジップパーカー:¥20,000- チノパンツ:¥16,000- スニーカーアタッチメントパーツ:¥28,000- 左手ブレスレット:AHB-004 ¥70,000- 左手親指リング:AHR-019 ¥35,000- 右手中指リング下:AHR-015-BS ¥17,000- 右手中指リング上:AHR-013-BS ¥9,000-  ウォレット:AHW-003 ¥38,000-

ウォレットチェーン:AHWC-003¥160,000- :AHWC-001 ¥175,000-:AHWC-002 ¥160,000-

キーホルダー:AHLK-001 ¥18,000- :AHK-007-SV ¥72,000-:AHK-002 ¥68,000-

(全て ANOTHER HEAVEN)

*ウォレットチェーン・キーホルダーは着用順の表記となります

*表記の金額は全て税別価格となります

1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。

BRAND LIST
GALLERY REFUSE: Loud Style Design, VANITAS, BLACK CROW
GARAGE REFUSE: ANOTHER HEAVEN, 十三, SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL, TNSK, …and more