RUMBLE -REFUSE STYLE- 012

進化と時代の流れの中で、強制的な変化であっても人は受け入れやがて順応し変革する。ファッションの世界でもソレは同じ話で時代に順応する事が是とされ続ける同調圧力は、個の選択を排除して流行の一部へと製作側も販売側も購入側も変化させようとする。選択している様で選択していない状態、もしくは選んでいると思わせる幻想の繰り返しはファッション業界の常套手段でありサイクルだ。

COVID-19の影響によってもはや日本に於ける大手メーカーの国産ブランド幻想は現実を露呈させるに至り、百貨店やセレクトショップが如何にスタイルでは無くサイクルだけを重視してきたかが誰の目にも明らかになった。しかし、これで困窮するのは製作側と販売側だけで、スタイルを持たない購入側は“大衆の残酷性”を持って別のサイクルへと移るだけでしかない。それもまたファッションという世界の常である。

生活や社会活動でもスタイルの重要性とサイクルへの順応性が問われるし、そのスピードが加速し続けているのが現代ではあるが、ファッションの世界に於いては更に流行が大きく作用する。デザインや物の魅力を楽しむよりも利便性を第一にさせる仕組みは選択を排除しサイクルへと巻き込もうとし、製作側も販売側も安易な流行りモノとのコラボレーションで目先の利益を獲得しようと躍起になる。サイクルに巻き込まれたく無い自分のスタイルを持った購入側には厄介な変化が起り続けるものだ。

スタイルを持つとはある意味で“大衆の残酷性”を持たない事でもある。状況や流行による変化を漫然と受け入れるのでは無く、俯瞰と主観を持って受け止め順応するのでは無く対応し、選択する事と使いこなす事による変革を持つ。どんな些細な事、Tシャツを1枚選ぶだけでも今日身に着けるリングを決めるだけでも自身のスタイルは投影され、ソレは漫然と乗り続けるサイクルの外に位置する。

選択する事、その一つ一つを繋ぎ合わせブラッシュアップする事で構築されるスタイリングプロジェクト「RUMBLE」。シルバーアクセサリーを軸としたセレクトで構成されたREFUSEのブランド・アイテム達を共鳴させる様に組み合わせスタイリングするこのプロジェクトでは、他では目にする事の出来ないスタイルと物同士が語り合うかの様に響く姿をお届けします。

RUMBLE-012

“マスク時代”って言ってもいい位にマスクを着用してないと外出もさせて貰えない社会情勢ですよね。一昔前なら口元を隠しているのって不審者扱いされたりもしたんですけど、今じゃあ口元隠してない方が不審がられる時代ですから。致し方ない社会情勢とはいってもファッションやシルバーアクセサリーを楽しむ上ではマスクって1アイテム増えるだけでもバランスが大きく変化してくるので考えさせられます。

そんな訳で今回はスタンダードなストリートアメカジのデニムスタイルにマスクを合わせてみてのスタイリングになります。はいっ、一言で総括してしまってますが要するにREFUSEのスタイリングの中でも一番不審者的にならない組み合わせ方ですね。フルブラックのスタイルにシルバーアクセサリー着けてマスクも着用だと様になってても不審者感が強いですから、それはまたの機会にして、先ずは入り易いところから。

ANOTHER HEAVENで先日リリースされたワンメイクのデニムジャケットはユーズドのLEVI’Sを加工してダメージとリペアでブランドらしさを出したアイテム。カジュアルな中に一味違う加工が入るだけでスタイル全体のトーンを変えてくれます。そんなデニムジャケットの手首周りにはレザーブレスとスカルリングを合わせたいですし、逆の手首には色気のあるリングとブレスレットがアクションの中で魅力的に映ります。

レザーブレスは足元のブーツとのバランスが最適でスカルリングと程よくマッチして袖で隠れがちな手元にも甘くならないアクセントを響かせます。冬場になってくると重ね着や厚着で手首周りは隠れてしまうんですが、常にシルバーアクセサリー見せつけて歩いてたい訳ではないでしょうし、(まぁ、世の中にはそう言う見せびらかし系の人もいますが)動きの中で見えているぐらいが季節的には丁度良いと思います。

デニムをセットアップでカチっとでは無く合わせるスタイルで重要なのはカラーバランスだと思うんですが、SCHAEFFER’S GARMENT HOTELのデニムパンツは濃紺でどっしりとしたカラーで履き込んでも軽くなり過ぎない色落ちが楽しめますし、ユーズドやダメージのアイテムと合わせた際に安定した受け皿としてのボトム。今回のスタイリングでの役割としては緩くなり過ぎない様にタイトに纏めてくれる重要性がありますね。

そんなデニムパンツに合わせるシューズにはクレープソールのアイリッシュセッターを選んでみたいです。スニーカーやエンジニアブーツも定番的に良いんですが、ANOTHER HEAVENのレザーアタッチメントでカスタムした適度なタフ感とホワイトのソールによるラインが、着込んでいるパーカーのカラーと丁度良いバランスで魅力を発揮します。

腰回りは長過ぎず短過ぎずなサイズでエッジを持ったウォレットチェーンを合わせたいところ。ブラックと違ってインディゴのデニムやホワイトのパーカーの場合はシルバーのカラーって意外と沈み易いんですよ、存在感が影を潜め易いとでも言いますか、サイドからだとジャケットの裾から少し見える位の長さでフロント空けたら適度なインパクトが有る。そんなチェーンを選んで頂きたい。

 

ネックレスはマスクをしていると口元から首周りがゴチャつき易いので長めのチェーンを選んで、ペンダントは大きめのサイズがこのスタイリングには合います。特にデニムonデニムのスタイリングということもあって、アメカジ好きで無くとも何処かにターコイズのアイテムは入れておきたい。ホワイトのパーカーを着込んでいるだけに色の映えは気にしておきたいですしね。

メッシュキャップの持つストリート感は誰も否定出来ないでしょう。今回の様な加工を施したデニムジャケットとの相性ではやはりANOTHER HEAVENのメッシュキャップを選びたいですし、マスクと合わせるにしても印象がキツくなり過ぎないデザインのアイテムでありつつトータルでのバランスが崩れないグラフィックが入った物を合わせたいところ。マスクが入ってくるだけでキャップ選びにも変化は起りますが、定番はやはり外さないです。

マスクってどうしても他のアイテムが魅力的で特徴が有る場合に浮き易い無機質な印象が強くなってしまう。要するに遊びが無い必需品の雰囲気が大きく出てしまうのかと。だったら着けこなしに遊びを加えれば良いというのが如何にもREFUSEらしい発想というかRUMBLEらしいスタイリングというかですが、ANOTHER HEAVENのダブルフックブレスレットをアジャスターとしてマスクを着用し、サイドやバックからの印象を変化させる事で対応している自分のスタイルと遊び心を示すのは如何でしょうか?

人ってやっぱり全体を見ていながらも対面した時に顔周りで色々と判断してしまうんで、キャップやマスクは有無で印象が大きく変化するんです。今回は“マスク時代”ってテーマでのスタイリングだという事もあって、ANOTHER HEAVENのブレスレットをマスクのアジャスターとして使用してみては?という提案を含みつつのスタイリングでした。マスク自体をオリジナルで制作しなくてもシルバーアクセサリーは使い方で楽しみの幅を広げられるのが良いところだと思うんです。自分が好きで選んだアイテムの使い方を広げてスタイリングを楽しんでみて下さい。

 

[STYLING ITEM]

キャップ:ANOTHER HEAVEN¥6,800- デニムジャケット:ANOTHER HEAVEN ONE MAKE¥48,000- プルオーバーパーカ―:ANOTHER HEAVEN ¥18,000- デニムパンツ:SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL¥44,000- ブーツ:ANOTHER HEAVEN CUSTOM¥65,000-

ネックレス:ANOTHER HEAVEN ONE MAKE ¥85,000- 左手人差指リング:ANOTHER HEAVEN AHR-019¥35,000- 左手レザーブレスレット:ANOTHER HEAVEN AHLB-004¥10,000- 右手中指リング:Loud Style Design UR-025 ¥28,000- 右手ブレスレット:Loud Style Design LGB-001 ¥60,000- ウォレットチェーン:Loud Style Design UWC-016¥230,000- ウォレット:ANOTHER HEAVEN AHW-002¥38,000- マスクアジャスター:ANOTHER HEAVEN AHB-001¥25,000-

※表示価格は全て税抜き価格となります

 

ご紹介をさせて頂いたアイテムはGALLERY・GARAGE REFUSEそして一部を除きONLINE STOREでのご購入が可能となりますので、ご興味のあるお客様は是非ともご確認ください。

GALLERY REFUSE

東京都江東区森下1-13-11 TEL: 0356001972

GARAGE REFUSE

東京都江東区森下1-11-7 TEL: 0362402972

 

ONLINE STORE

 

1999年に高蝶智樹によって設立されたREFUSEは、空間であり組織であり概念である。
GALLERY、FUCKTORY、GARAGEの三拠点からなる創作と表現の空間は、エクスペリエンスを齎す事によって生まれる新たな選択を軸として構成されていて、空間毎にそれぞれ違ったスタイルと時間を楽しむ事が出来ます。
また、GALLERYでは空間と創作を楽しむイベントとして「GALLERY MADE」が毎月行われ、GARAGEでは「TRADING GARAGE」というREFUSEならではのイベントが不定期で行われます。

BRAND LIST
GALLERY REFUSE: Loud Style Design, VANITAS, BLACK CROW
GARAGE REFUSE: ANOTHER HEAVEN, 十三, SCHAEFFER’S GARMENT HOTEL, TNSK, …and more