WORK ABOUT -LAID BACK OCEAN-
シルバーアクセサリーというジャンルに縛られる事無く様々な現場でクリエイティビティを発揮し、その結果をまたシルバーアクセサリーを創り出す事にフィードバックさせる。そんな他に類を見ないクリエイターである「高蝶智樹」の仕事を紹介しながら、様々な現場に於いても共通する高蝶の“WORK ABOUT”を見る。
LAID BACK OCEAN
ピアノの音色とパンクロックの融合を模索しながら、ロックバンドのフォーマットに留まらずクラブミュージック等のへのアプローチを自在にこなす創造性を持ったROCK BAND。ボーカルであるYAFUMIの内省的でありながらも衝動を促す独特の輝きを放つ歌詞の世界、アレンジからMIXまでをBANDで完結させる構成力に加えて、「RE: SOUZOU PROJECT」等で見せてきた既存のフォーマットには収まらない様々な表現方法を提案する5人の男達。
バンドとシルバーアクセサリークリエイターとの仕事と言えば、コラボレーションと称してシルバーアクセサリーを制作・販売したりするのが通例的ではあるが、LAID BACK OCEANと高蝶の関係性にはそう言った通例が存在しない。
7月10日にリリースされるミニアルバムではジャケットやリーフレットへの写真提供というカタチで参加しており、「Will Gravity Win Tonight?」ツアーではツアーTシャツとしてもこの写真が使用されている。
過去にはLAID BACK OCEANをモデルに起用して雑誌でのスタイリング企画を行ったり、ボーカルのYAFUMIを表紙に起用してのシルバーアクセサリームック等と、高蝶の企画の“表舞台”側に参加して貰う事も多かったが、バンド側の企画に高蝶が参加する場合は当然の様に“裏方”に徹している。
バンドメンバーの撮影をする等のレギュラーワークを行う事もあるが、ステージで使用する“ヌケガラ”やミュージックヴィデオで使用する“棺桶”の制作、スペースやプロップを用意したりと、およそシルバーアクセサリーやファッションとは関わりの無さそうな、頼みどころの無い“難題”になると高蝶が裏方としての仕事をこなしている感じだ。
童貞WONDERLAND
Mr.Good Morning
特にこれと言った決まりも無く、「機会があれば参加する」ぐらいの関わり方で裏方やサポートに従事しているスタンス。それが異業種に関わる際、高蝶の仕事の流儀なのだろう。レギュラーワークであるシルバーアクセサリーの制作も、誰かが身に着ける為のモノ創りでありながら自分の流儀を通す事を鑑みると、裏方としての仕事でありながらも其処には徹底した拘りが見えてくる。
そう言えば一度だけ、LAID BACK OCEAN関連の仕事で高蝶が表舞台に立った事があった。RE:SOUZOU PROJECTNO一環として2016年に行われた「童貞シンポジウム」では高蝶自身も登壇し、「HEAT TALK」等でも見られるマシンガントークと独自の哲学で会場を沸かせていた。あれも一つのWORK ABOUTなのだろう。
LAID BACK OCEAN: https://laidbackocean.com
現在、「Will Gravity Win Tonight?」ツアーが進行中。7月10日には4枚目となるミニアルバム「DEFY」をリリース。
リニューアルされたオフィシャルサイトでも高蝶が撮影した写真が使用されているので、是非ご覧ください。